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AVC-1580

DENON
AVC-1580

¥44,000(税抜)

発売:2003年8月下旬
このモデルは生産を完了しています
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優れたクオリティと操作性、ハイCPを実現した入門機

ビジュアルグランプリ2004 ≪AVアンプ部門≫受賞モデル

●定格出力(負荷8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.08%):75W×6 ●実用最大出力(6Ω、EIAJ):130W×6 ●SN比:98dB(TONE DEFEAT ON時) ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1dB、-3dB)(TONE DEFEAT ON時)●音声入力:アナログ×8、マルチチャンネル入力〔6ch〕×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1 ●オーディオ出力:レックアウト×2、プリアウト×1(SW)、光デジタルアウト×1 ●映像入力:コンポジット×4、S端子×3、D4端子×2 ●映像出力:コンポジット×2、S端子×2、D4端子×1 ●電源:AC100V・50/60Hz ●消費電力:215W(スタンバイ時1W以下) ●外形寸法:434W×147H×417D mm ●質量:10.8kg ●問い合わせ先:(株)デノン 宣伝部 TEL/03-3837-8915

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音の勘所を知った設計

AVアンプの機能は益々豊富になり、また高音質志向が強まる一方、低価格化が進行している。それは生産の海外移転が本格化したためであり、内容を充実させながら価格を低い方にシフトするというミラクルに感動することがある。デノンのAVC-1580もその好例だ。目下のところAVCシリーズの入門機という位置にあるのだが、ドルビーデジタルEXやDTS−ES、またプロロジックIIやDTS NEO 6、さらにはBSデジタルのAACなどに対応しているのでまず不満はないだろう。もちろん6チャンネルのアナログ音声入力端子を装備している。音声デコーダーは32bit固定小数点演算の定評あるデバイスを使用。パワーアンプはハイファイスペックにて6チャンネル全てが75W(8Ω)という実力。しかもメインの電源部は整流器を並列使用して瞬時の大電流供給能力を高めているなど、ツボを得た設計になっている。

その音だが、馬力でスピーカーをねじ伏せるような鳴り方ではなく、ローレベルでのバランスと明快な音像の描写を両立させている。クラシックもポップスも十分描き分け、楽しめる音だ。物量の限界をカバーしようとして締め上げた音にする例もあるのだが、こちらは無理をせずにダイナミックレンジに見合った帯域バランスと鮮度に整えている。だから音楽にしろ映画にしろ声の実体感が好ましいし、派手な効果音の度に音質印象が変わるということもない。これはやはり、音の勘所を知った設計なのである。

(text:吉田伊織)