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CD5400

MARANTZ
CD5400

\27,000

発売:2003年6月下旬
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繊細で分解能に優れたエントリーCDプレーヤー

【SPEC】●チャンネル:2チャンネル ●周波数特性:2Hz〜20kHz ●ダイナミックレンジ:100dB以上 ●SN比:110dB ●高調波歪率:0.0025% ●外形寸法:440W×89H×317Dmm ●質量:3.7kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

SACDプレーヤーで築いたノウハウをエントリークラスに投入

マランツの入門機といえばCD5000があったが、久々の再投入ということになる。トレイを左サイドにもつお洒落なルックス。見やすいCD-TEXT対応のディスプレイ。機能としては、+/-12%のピッチコントロールや聞き逃したフレーズを10秒単位で後戻りして再生するクイックプレイなど、これまでにない充実ぶりだ。そしてもちろん音のクオリティは折り紙付き。

SACDプレーヤーで築いたノウハウをこの価格帯に投入したのも楽しみだが、中でも話題はシーラスロジックの高性能DAコンバーター/CS4392の採用だろう。これは私も一目おくSACD/DVDオーディオプレーヤー、DV8400にも搭載の192kHz24ビット対応のもの。アナログ/デジタル同軸出力とも金メッキ端子を備える。

やはり分解能が並じゃない。弱音部は特に絶妙。ディスクの情報がすんなりと掬い出される印象なのだ。レンジももう一歩高域サイドにのびていく感じで、聴き慣れたCDが新鮮に思えた。ボーカルやギター、ピアノといったアコースティック楽器の音色はクリアーだが質感のよい柔らかさをもつ。ふんわりと倍音成分が漂い、分離と融合がきれいだ。この神経質過ぎない繊細さはエントリーゾーンではめったに聴けない。わずかに膨らみがちな低域はむしろ耳なじみのよさ、心地よさにつながりバランスは上々。これはぜひ、同時発売のプリメインアンプPM4400とのコンビで楽しむことを薦める。

(text:林正儀)