製品情報

製品データベース

TOP > セットステレオ/ラジカセ > セットステレオ

EX-AR5

VICTOR
EX-AR5

¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)

発売:2009年10月上旬
AMAZONで検索

ウッドコーンシステムのスタンダード機

【SPEC】●実用最大出力:40W+40W ●入出力端子:アナログ入力×2、光デジタル入力、アナログ出力×2、光デジタル出力、ヘッドホン出力、サブウーファー出力、USB、D2出力、S1/S2出力、コンポジット、AVコンピュリンク ●再生可能メディア:DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、スーパービデオCD、音楽CD、DVD-R/-RW ●再生可能フォーマット(USB接続):MP3、WMA、WAV( リニアPCM)、JPEG ●外形寸法:<センター部>246W×104H×283Dmm <スピーカー部>149W×262H×249Dmm ●質量:<センター部>3.8kg、<スピーカー部>4.1kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

2Wayウッドコーンスピーカーを採用した手頃なスタンダード機

手頃な価格設定で、2ウェイのウッドコーンシステムが欲しいというニーズに応えたもので、150シリーズの資産をうまく活用して、音のよいハイCPなシステムに仕上げている。もちろん4chのバイアンプ駆動ではないが、通常のネットワークによる帯域分割でありながら方式を改良。11センチのユニットをトゥイーターとのクロスで切らず、そのままフルレンジとして自然減衰させることによって、ウッドコーンの魅力を活かそうという設計だ。

エンクロージャーをWD150よりも少し小型化したのはコスト面への配慮だが、チェリーや竹材の響き棒などの技術を惜しまず、またユニット自体も十分に高品位だ。ウーファーでは異方性振動板や銅キャップ、アルミショートリングの採用。トゥイーターではシルクエッジなど工夫を凝らしている。

まずわかるのはボーカルだろう。声の重要な部分でのクロスがないために、オープンでヌケ出しがスムーズ。フルレンジそのものといった、つながりの良さもそうだが、一層反応が自然で濁りもなく、異方性振動板による指向性の広がりが生きてきた感じだ。ドライブアンプはAR3のセンターアンプの仕様をモディファイしたものを採用しているが、“DEUS”らしい瞬敏さとしなやかなドライブ力が生き、管弦楽やロックのライブなど聴いても、ぐっと高さや奥行方向まで広がる音場再現の良さを実感する。

小型化による低音への影響もほとんどないといっていい。ベース音域も力強く弾力感があって十分にのびやか。ユニットの響きをエンクロージャーが助け、響き棒などのチューニングが冴える印象だ。

確かな技術と熟練のこだわりが、このサウンドを生み出しているのだ。サウンドというより、音楽表現といった方がより適切かもしれない。ジャンンルを選ばず楽しく聴けて、ミュージシシャンの想いを生き生きと伝えるウッドコーンの入門システムだ。