“ダブルメモリー搭載”により使い勝手を高めたEverioスタンダードモデル

本機はビクターのEverioラインナップの中で「ダブルメモリー搭載」を打ち出したSD画質のビデオカメラ。外形寸法は55W×65H×113Dmmとコンパクト。本体に16GBの内蔵メモリーを搭載するほか、SDHD/SDメモリーカードが追加できる。撮影素子は80万画素の1/6 型CCD。光学35倍ズームのコニカミノルタレンズを搭載する。映像エンジンは“HDギガブリッドPremium”だ。映像はSD-VIDEO規格準拠の720×480ドットMPEG-2形式で、内蔵16GBのメモリーにファインモードで最大約5時間40分の映像を撮影できる。内蔵メモリーからSDカードへのリレー記録にも対応する。

テストを行った撮影日はあいにくの曇り空になってしまったが、撮影した映像は明るくシャープな描写をしている。動きのある被写体として鉄道の映像を撮影してみたところ、車体の色の深みもしっかりと出ており圧縮によるノイズもよく抑えられている。本体がとてもコンパクトなので、より本格的に画質を重視するのであれば三脚撮影も視野に入れたい。光学35倍ズームの破壊力とでも呼ぶべき望遠性能は、改めて実感して驚くほどの性能がある。遠くに写るビルが隅々まではっきり視認できるほどで、撮影の幅を大きく変えてくれる。ズーム最大時に動きのある被写体を追いたい場合は特に、光学ズーム性能を活かす意味でも小型の折りたたみタイプの三脚を持ち歩くとより遊べるだろう。

PC連携のソフトは“Everio MediaBrowser”となり、カレンダー・時間別の表示は一覧性が良く静止画も一括表示できる。スナップカメラとしての使い勝手も高い印象だ。SDメモリーを介することでPCとの連携も非常に手軽に行える。YouTube・iTunesとの連携機能も実現しており、友人達とのアクティビティに持ち出すカメラとしても面白く使えそうだ。

（text：折原一也）