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DV-555

PIONEER
DV-555

\OPEN(予想実売価格38,000円前後)

発売:2002年9月下旬
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性能とデザインを高次元で両立させた

【SPEC】●再生可能メディア:DVDビデオ、DVD-RW(VRモード)、DVD-R/DVD-RW(ビデオモード)、CD-R/CD-RW、ビデオCD、音楽CD、DTS-CD、MP3フォーマットで記録されたCD-R/RW ●外形寸法:420W×55H×281Dmm ●質量:2.5kg ●消費電力:11W

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

プログレッシブ出力に対応、画質・音質とも豊かな表現力を誇る

ハーフミラーパネルを使用したスタイリッシュなデザインのDVDプレーヤーだ。525プログレッシブ・モニターにも対応するD2端子とコンポーネント端子を装備。10ビット54MHzの映像DACを搭載し、画質調整機能も備えている。また音声には192kHz24ビットのDAコンバーターを採用した。

2chは下寄りにバランスを整え腰を落としている。ピアノのタッチはクリアで輪郭もシャープだが、音色が太くなっている。ベースもタッチを力強く出す。充実感を高めた印象。両エンドへレンジが広がった感触がある。S/Nもいい。ボーイソプラノはハーモニーが厚く豊かさを増している。ディテールに余裕がある。透明度は高く質感はクリアだが、薄い感触はない。静謐だがダイナミズムのある音調。エネルギー・バランスが均一化されている。

映像は色乗りのいいたっぷりした表現になる。鮮明で輪郭もくっきりしているが線が強調されたところはなく、ディテールまで色彩の行き渡った充実感を感じさせる。陰影が深く、映像に奥行と立体感を与える。暗部での諧調も細かく、輝度レンジが広く表現の幅を広げている。余裕のある豊かな映像だ。

映画の音調はダイナミックで力強く、鮮明な解像力に富んでいる。効果音のディテールに力があり、ダイナミックで迫力が十分乗る。セリフは厚く肉質感に富み、クリアな質感と表情に富む。適確な陰影のある表現だ。音数が豊富で自然音もよく聴こえる。衝撃音は有効で分解能が高く、濁りや曇りはないがシャープネスと量感を備えている。室内音もきめ細かく鮮明だ。室内の反響が広く、空間の広さを正確に描き出す。密度の高い再現と言ってよく、大変コスト・パフォーマンスに富んだ仕上がりになっている。

(text:井上千岳)