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DSW-55SG

DENON
DSW-55SG (55SGシリーズ)

¥54,000(税抜)

発売:2008年3月上旬
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CXシリーズの技術を搭載した5.1chスピーカー「55SG」シリーズ

価格は1本

ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪スピーカーシステム(5.1ch訴求型)部門≫受賞モデル

【SPEC】●形式:アンプ内蔵バスレフ型、防磁設計 ●ユニット:20cmコーン型×1 ●最大出力:110W(PEAK) ●クロスオーバー周波数:50〜200Hz(連続可変、LF DIRECT OFF) ●入力インピーダンス:LINE IN:22kΩ ●電源:AC100V(50/60Hz) ●消費電力:63W(待機電力0.9W以下) ●外形寸法:280W×475H×390Dmm ●質量:16.6 kg(1台) ●付属品:オーディオケーブル(3m)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ホームシアター、ピュアオーディオの両シーンに活用できる

ピュアオーディオ再生にも通用するトールボーイを核とした、新しい5.1chサラウンド対応のスピーカーシリーズだ。この55SGシリーズは、CXシリーズの系譜を受け継いでDDLコーンや天然の突き板仕上げなど、ヨーロッパのサウンドチューニングを施した入念な作り込みが光る。

今回は主役となるトールボーイのSC-T55SGを主に見ていこう。高さ98.2センチ。スマートなフロアスタンディグの2ウエイ3スピーカーだ。ウーファー2基は13センチ口径。グラスファイバー振動板を併せた2層式で、エッジの凹凸を逆むきにして歪みの打ち消しを計るデノン独自のPPDD方式だ。トゥイータは広帯域のソフトドーム。

振動解析にレーザーホログラムを、またネットワークはコンピューターシミュレーションも導入した最新設計で、クロスオーバーはシングルウーファーのSC- A55SG、センター用のSC-C55SGともども2kHzにて統一。これは音のつながりに留意したものであろう。サブウーファーは20センユニットを擁するパワードタイプのバスレフだ。

手持ちのCDから聞き始めた。ストレスがなく実にスムーズでクリアーな鳴り方だ。ボーカルが気持ちよく、清々しく響いてくることもそうだし、腰をしっかりと落とした管弦楽の厚みやジャズのドライブ感など、このクラスの5.1chセットとしては、異例の表現力と感心した。高さのある音場表現や、ちまちましないオープンな表情なども魅力である。

フロントメインがこの実力であれば、BDや放送ソースで気合いの入った5.1chサラウンドを楽しませるのは当然だ。「オペラ座の怪人」は全包囲でシームレス。空間に隙間がなくオルガンの重厚なSEとともに、俳優の口もとから発せられるセリフも生々しい。チャンネルの分離がよく、「ファンタスティックフォー」などのキレ味系映画は、目が覚めるようにシャープな移動感だ。音楽ソフトは熱気があり、会場の空気の漂いやライブ感を実感させた。ピュアな2ch から最新のHDオーディオまで余裕で楽しませる好スピーカーである。

(text:林正儀)

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