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HP-NC250

VICTOR
HP-NC250

¥OPEN(予想実売価格20,000円前後)

発売:2008年2月上旬
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キャンセル効果を高めたフィードバック方式のNCヘッドホン

【SPEC】●型式:ダイナミック型 ●再生周波数帯域:8Hz - 24,000 Hz(電源ON 時) ●インピーダンス:40Ω(1kHz:電源ON 時)、96Ω(1kHz:電源OFF 時) ●出力音圧レベル:102dB/1mW(電源ON 時)100dB/1mW(電源OFF 時) ●最大許容入力:100mW(IEC) ●雑音抑圧量:18dB以上(150Hzにて) ●電源:DC1.5V 単4形乾電池×1 ●コード長:1.5m(着脱式)、0.8m(着脱式) ●質量:150g(単4 形乾電池×1含む、接続コード含まず)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

新開発「デュアルハウジング構造」の採用により遮音性能をアップ
電車やバス、飛行機など乗り物内の騒音を約1/8にまで低減するというノイズキャンセル機能搭載のヘッドホン。ハウジング内に内蔵したマイクで周囲の騒音を検出、逆位相の信号を生成して騒音低減を行ない、低減された騒音をさらに繰り返し低減するという「フィードバック方式」のノイズキャンセルで精度の高い効果を得る。

また、ハウジングはインナーとアウターの二重構造となっており、中高域の騒音を構造面から低減。アクティブの(電気的な)ノイズキャンセルは主に低域に効くように調整されているので、それとの相乗効果で全体的な騒音低減につながっている。

イヤーパッドは低反発素材で表面はプロテインレザー。付け心地がよく、遮音性をさらに高める効果もある。

接続ケーブルは根元から外せるようになっており、本体のみでノイズキャンセル専用で使うこともできる。

まずは交通量の多い大通りの前に立ってみて、ノイズキャンセルの効果から試してみた。自動車の走行音は確かに軽くなる。タイヤと路面からの「ゴォー」という音が「サー」程度になる感じだ。その効果は明らかと言える。

ノイズキャンセルは「OFF」の状態でもヘッドホンとしての通常利用が可能だが、効き比べてみたところ、ノイズキャンセル「ON」の方が低域に好ましい量感があると感じた。以下はノイズキャンセル「ON」での試聴印象だ。

Jacintha「Lush Life」冒頭のシンバルはカツコツという芯の音色がしっかりしており、そこから粒子が飛び散るような、傾向としては理想に近い描写。ウッドベースは前述のように重みがある。室内で聴く分には量感が多すぎるかもしれないが、屋外用途を強く想定した製品であるので、このバランスで問題ないだろう。ボーカルのねっとりとした歌い回しも良く再現してくれる。

まず期待されるであろうノイズキャンセルの効果は確かなものであり、その上で同社ヘッドホンらしい暖かくふくよかで聴きやすい音も実現されている。ノイズキャンセル製品の選択肢がまた一つ増えた。

(text:高橋敦)