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S-102

DENON
S-102 (Sシリーズ)

¥130,000(税抜)

発売:2007年9月中旬
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HDMIやネットワーク機能搭載の2.1chシアターシステム

ビジュアルグランプリ2008 ≪ホームシアターシステム(コンポタイプ/10万円以上30万円未満)部門≫受賞モデル

【SPEC】
【本体】
●入力端子:映像…S×2、コンポジット×2:音声:デジタル;光×1、アナログ(2ch)×2、Portable IN(前面)×1 ●出力端子映像:HDMI×1、コンポーネント×1、S×1、コンポジット×1:音声:ヘッドホン×1 ●その他端子:DOCKコントロール端子 ●消費電力:90W(待機電力0.3W) ●外形寸法:380W×93H×293Dmm ●質量:3.8 kg
【スピーカー部】
●形式:2ウェイ2スピーカー、密閉型、防磁設計、ブックシェルフ ●ユニット:8cmコーン型×1、2.5cmトゥイーター×1 ●外形寸法:103W×258H×76Dmm ●質量:2.0 kg(1台)
【サブウーハー】
●形式:1ウェイ1スピーカー、アンプ内蔵バスレフ型、防磁設計 ●ユニット:16cmコーン型×1 ●外形寸法:212W×378H×408Dmm(フット含む) ●質量:10.5 kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

1080pアップスケーリング対応のHDMIやデノンの高品位オーディオ技術を投入

「Sシリーズ」の流れを組む高級仕様の2.1chフロントサラウンドシステムだ。本機は上位のS-302 からネットワーク関連機能を省き、ブラシュアップされたデザイン、機能、性能をより手軽に楽しめるハイCPなシステム。黒基調のきりっとしたルックスは、最近の薄型テレビとのマッチングをねらったものだろう。

再生の核になるのはFM/AMチューナーを搭載する最新のDVDレシーバーだ。HDMI端子は従来の1080iから1080pアップスケーリング対応となり、好評のドルビーバーチャルスピーカー機能も引き継ぐ。オーディオ回路は高精度DACやデノンお得意のAL24プロセシングを搭載。定格出力は35W× 2。スピーカーはヨーロピアンチューンで、ダブルの8センチウーファーとトゥイーターによる密閉型の2ウエイ3スピーカー方式だ。サブウーファーは16センチのアンプ内蔵バスレフ型。丈夫なフットをもち、ポートは底面にある。本体との接続は専用のシステムケーブルにて行い、フロントL/Rの方もワンタッチで行えるので手間いらずだ。

まずはCDを聴こう。スムーズな出方でみずみずしい。特にボーカル、弦はつながりや粒だちがきれいで空間への溶け合いがナチュラルだ。それでいてジャズのダイレクト感や乾いた雰囲気も味わえた。ベースのはじけかたやドスっとくるバスタムがグッド。低音が適度に締まり、いかにもピュア指向のデノンらしさを感じる。

DVD再生もこの延長上にあり、廉価なパッケージとは一線を画すホンモノ指向である。音楽DVDはフロントの音像がしっかりとし、サイドからリアへの包囲は自然そのもの。熱気のあるプレイをステージ感いっぱいに堪能。映画ソフトはサラウンドに厚みをもたせたシアター調だ。肉声感のあるダイアローグやゆったりと包み込むエフェクト音、ニュアンス豊かな音楽音などゴキゲン。映像についても、1080pへのアップスケーリングで、繊細さや滑らかさが増し、色調豊かなフィルム階調が味わえた。

リモコンは表面によく使う機能を集中させたリバーシブルで、手になじむ使い勝手のよさも好印象だ。インテリアにすっきりと溶け込み、設置性もバツグン。ハイセンスなシアターシステムとしてお勧めする。

(text:林正儀)