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AVC-2308

DENON
AVC-2308

¥100,000(税抜)

発売:2007年9月下旬
このモデルは生産を完了しています
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HDMI 1.3a搭載のエントリーAVアンプ

【SPEC】●実用最大出力:フロント…150W+150W、センター…150W、サラウンド…150W+150W、サラウンドバック…150W+150W(6Ω) ●オーディオ入力:ステレオRCA9系統、8ch外部入力1、光デジタル3、同軸デジタル3 ●オーディオ出力:プリアウト1ch、レックアウト2、光デジタル出力1 ●映像入力:HDMI端子2、D5端子3、ビデオ5、Sビデオ5 ●映像出力:HDMI端子1、D5端子1、ビデオ3、Sビデオ3 ●その他端子:ドックコントロール端子1 ●外形寸法:434W×171H×420Dmm

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

デノンの最新技術を活かし、基本的な資質に優れるスタンダード機

Deep ColorやxvYCCに対応するHDMI Ver.1.3a端子を装備。ただしHDオーディオ(Dolby TrueHD、DTS-HD Master Audio)のデコーダーは搭載しない。ビデオ回路にはファロージャ製I/Pコンバーターを搭載し、I/P変換時のジャギーを補正。アナログビデオ信号を 1080pに変換してHDMI出力するスケーリング機能も持つ。

信号経路を最短化することで信号劣化を防ぐ「ミニマムシグナルパスサーキット」。トランスやラジエーターなどの取り付け位置や固定方法を工夫することで、内外の振動を効果的に排除する「ダイレクトメカニカルグランド」を採用。各ブロックごとに電源トランスを分離して各回路間の干渉を抑える「High Current Power Supply」も備え、同社ラインナップに共通する基本思想・構造は、本機にも受け継がれている。アンプとしての基礎部分に手抜かりはない。

使い勝手の面では、リモコンの表側には最小限のボタンのみ配置しているのが特徴。他のボタンはリモコン裏側のふたを開けると、そちら側に並べられている。日常利用における操作性をシンプルにまとめようという考えからだろう。

BD「イノセンス」は細かな音まで広がりを持って配置。音場は全体にクリアで、音の緩みや濁りは感じられない。効果音はシャープでもソフトでもなくほどよい感触。場面の空気感を支配する通奏低音は、輪郭部分が際立っており、その不気味な揺らぎを感じられる。

CDはPURE DIRECTモードで試聴。Jacintha「Lush Life」のウッドベースは輪郭の明瞭さを保ち、ベースラインをしっかり描き出す。ボーカルもフォーカスがよく実体感がある。シンバルは響きの成分がもっと欲しいと感じる所もあったが、芯の音色はくっきりと出し、リズムをはっきりとさせる。音場の左右の広がり、奥行にも不満は感じない。

DVD中心の視聴、あるいはBDでもHDオーディオをプレーヤー側でデコードできる環境あれば、基本的な資質に優れる本機は有力な選択肢となるだろう。システムプランをしっかり立てて導入すれば、力を発揮してくれるはずである。

(text:高橋 敦)