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SA-60

ESOTERIC
SA-60

¥440,000(税抜)

発売:2006年7月中旬
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ESOTERICブランドのスーパーオーディオCDプレーヤー

オーディオ銘機賞2007 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪SACDプレーヤー部門≫受賞モデル

【SPEC】●再生可能ディスクフォーマット:スーパーオーディオCD/CD/DVDオーディオ ●アナログ音声出力:XLR端子(2ch)×1、RCA端子(2ch)×1/RCA端子(5.1ch)×1 ●周波数特性:5Hz〜88kHz(DVDオーディオ) ●S/N比:130dB ●ダイナミックレンジ:107dB ●歪率:0.002% ●デジタル音声出力:光デジタル端子×1、同軸デジタル端子×1、i.LINK(AUDIO)端子×1 ●ワードシンク入力フォーマット:BNC端子×1 ●消費電力:23W(スタンバイ時 2W) ●外形寸法:442W×149H×353Dmm(突起部含む) ●質量:約14kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

本機はCD、SACDに加えてDVDオーディオにも対応したマルチチャンネル仕様のデジタルプレーヤーである。映像回路を内蔵せず、音楽再生に的を絞った本機の構成はかなり珍しいものだが、まさに本機のような製品を待っていたという音楽ファンは少なくないと思う。映像回路がないので、ピュアオーディオのシステムと組み合わせる用途にふさわしい。映像メディアにも対応するユニバーサルプレーヤーはDV-60として本機と同時に発売されるので、1台にまとめたい場合はそちらを選ぶとよい。

シーラスロジック製D/Aコンバーター(CS4398×3)の搭載に加え、PCM信号のアップコンバートおよびDSD信号への変換モードをそれぞれ搭載するなど、エソテリックのこだわりは本機にもしっかり受け継がれている。メカニズムはVRDSではないが、8ミリ厚の大口径スタビライザーを採用するなど、剛性確保と無共振の徹底に妥協はない。真鍮削り出し材にニッケルメッキを施した3点支持タイプのフットを採用したことも注目ポイント。

優れたプレーヤーは演奏の勢いや緊張感を生々しく伝える力をそなえているものだが、本機の特質はまさにそこにある。一つひとつの音に存在感があり、各楽器の立体的な音像の間には密度の高い空気の存在が感じられる。CDのステレオ再生でもスピーカー後方に広大な空間が広がり、その見通しにくもりはない。

ジャズの臨場感の高さも格別だ。弦の張りの強さを引き出すウッドベースのサポートに乗ってボーカルが生々しく浮かび上がり、弱音でも不必要に沈み込まず、声がよく伸びている。フィルターをRDOT+FIRに切り替えると音のタッチがいっそうなめらかになり、クラシックの声楽や室内楽ではDSD変換モードのきめの細かいテクスチャーに魅力を感じた。

マルチチャンネル音源のSACDでは、余韻にさらに厚みと広がりが加わりながらも透明な見通しのよさを失わない。この純度の高さは音楽再生専用機ならではの美点である。(山之内正)