ブラスターホワイトの新デザインを採用

ラックスマンのアンプがシャンペンゴールドからブラスターホワイトへと装いを新たにした。型番も1桁から2桁の70となり、少なくとも外観的にはフルモデルチェンジである。

パワーアンプM-70fは中央部に大型のトロイダルトランスとふたつのブロックコンデンサー、そして筐体の内部になるが左右にヒートシンクを持たせ、出力トランジスタは4パラレルというもので、ここでも基本的な機能やパワー数値などM-7fと共通している。

外観的にパワーメーター周辺は大変にあか抜けたデザインになり、背面はバランス入力、アンバランス入力があり、中央にステップ式のアッテネーターを持たせるなど、これまで通りのラックスパワーアンプの特徴を備え、BTLによるモノラル化も可能である。

スピーカーターミナルは従来通りの大型だが、若干形状が変わり、Yラグや直剥きの太いコードなどが付けやすいよう改善された。

C-70fとバランスで接続して試聴した。オーケストラも後方の打楽器がキメ細やかで艶やか、ホールトーンを見事に伴いながら切れ味が良い。そして程よい輝き感が清々しさにつながる。ボディのつくりやブラスターホワイトのカラーとイメージが一致するサウンドである。大太鼓もローエンドまでずっしりとレンジを広げているが、トゥッティ部分での低音域の解像力が甘くなるようなこともなく、セパレートアンプの世界を十分に堪能させてくれる。

（text：石田善之）