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AR-SUB

TANNOY
AR-SUB (arena series)

¥77,000(税抜)

発売:2006年1月上旬
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新感覚のスタイリッシュ&エレガントなデザインを採用。シルバー、ホワイト、 ブラック、ブロンズの4種のカラーバリーエーションを用意

ビジュアルグランプリ2006 SUMMER ≪スピーカーシステム(5.1chシステム提案型)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 SUMMER ≪ホームシアター大賞≫受賞モデル

【SPEC】●連続許容出力:300W ●周波数特性(-6dB):29Hz〜クロスオーバー周波数 ●最低出力可能周波数:16Hz ●入力端子:ラインレベルRCA端子×1 ●クロスオーバー周波数:50〜150Hz ●使用ユニット:25cm(10インチ) ●エンクロージャー型式:密閉型 ●エンクロージャー仕上げ:ハイグロス光沢仕上げ→W/ホワイト、B/ブラック、S/シルバー、T/ブロンズ(受注生産) ●エンクロージャー容積:20リットル ●消費電力(最大):416W ●電源:100V AC 50-60Hz ●エンクロージャー寸法:445W×350H×210Dmm(スパイクを除く) ●質量:14.5kg(サランネット含む)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

「アリーナ」と名づけられた、タンノイのスタイリッシュな5.1chスピーカーだ。ベースはもちろんトゥイーターとウーファーを一体化した同軸2 ウェイユニットで、口径は10cm。これはタンノイで最もコンパクトなユニットであり、オーディオファンに人気の「オートグラフミニ」とほぼ共通とみてよいだろう。

軽量かつ剛性の高い素材として、ウーファー部にはマルチファイバー・ペーパーコーンを採用。トゥイーターはチタンドームダイヤフラムに、テクノウエーブガイドによる精密なホーンをかけた、54kHzのワイドバンド設計だ。

サテライトスピーカーは、丸みを帯びた造形のアルミダイキャスト製エンクロージャーに、この新ユニットをダイレクトマウント。センターは10cmのサブバスユニットを加えた3ウェイで、セリフの厚みと質感をねらう。サブウーファーは個性的なボックス型だ。25cmのユニットを300Wのデジタルアンプで駆動。LFエクステンション(低音効果用のつまみ)は、音楽/映画とソースによって低音の締まりを調節するユニークな機能だ。

サロン的な軽い音ではなく、これはかなりの本格派。フロント2本のみで聞くCDは、しっかりした質感をもち、伸びやかな音調だ。ボーカルが膨らまず口元が締まっているのは、小口径ユニットのよさと同軸のメリットだろう。低音と高音がバラバラにならない。一点からヌケ出る印象で、奥行が深く音像定位が明快だ。下まで伸びているわけではないが、小編成のジャズやポップス、クラシックのソロ演奏も、色づけのないニュートラルなサウンドで楽しめた。

サブウーファーを加えた2.1chはサイズを超えたパワフルな量感が魅力だ。低域がよどむことなく軽やかに躍動する。バネのような低音感が気持ちよく、さらにフル5.1chで視聴した映画作品は、360度すっぽりと包囲するエフェクト感がゴキゲンだった。LFエクステンションの加減も上々。ミュージック再生では深みのあるフラットな感触だったが、映画ソース向けに増強すると『オペラ座の怪人』のサウンドにぐっと重量感が増した。こういった機能はリモコン操作したいところだ。不満はこの点のみ。設置に便利なブラケットやスタンドも用意した注目商品である。

リビングにマッチする新シリーズである。日本市場では2ch訴求の形で導入したようだが、バラ売りになっていて、さらに2.1ch、5.1chとバリエーションが組みやすい。サブウーファーも縦置き、横置き自由だし、4タイプの色が選べるのもいい。(林正儀)