製品情報
PIONEER
VSX-D811S
¥62,000(税抜)
最新サラウンドフォーマットに対応
シンプルで直感的な操作が魅力
【SPEC】 ●外形寸法:420W×401D×158Hmm ●質量:10.0kg ●消費電力(電気用品取締法):280W ●スタンバイ時消費電力:1.0W ●実用最大出力:[サラウンド時]フロント:100W+100W(JEITA、6Ω)、センター:100W(JEITA、6Ω)、サラウンド:100W+100W(JEITA、6Ω)、サラウンドバック:100W(JEITA、6Ω) ●定格出力:80W+80W(20Hz〜20KHz、0.09%、6Ω)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ホームシアターをより身近にする「クイックセットアップ」機能を搭載
6万円少々で、サラウンドバック用パワーアンプまで備えたフル6.1チャンネル対応とは、AVアンプも随分身近になったものだ。しかも内蔵アンプはすべて同一クオリティをキープしたイコールコンディション。このクラスで100W/chというのは申し分ないハイパワーだろう。
パイオニアが独自に開発したハイブリッドアンプモジュール(ハイパワーIC)を6基搭載している。サラウンドフォーマットは最新の内容をすべて網羅。ドルビーデジタルEX、DTS−ESデコーダーを搭載して話題の6.1チャンネルソースをカバーするとともに、MPEG2/AACにプロロジII、DTSネオ6と、本機で再生できないソースがない。例えば地上波のサッカー中継を5.1チャンネルで楽しむことだってできるわけだ。
このたっぷりと低重心なサラウンドは、エントリークラスにはもったいないくらいの迫力である。しかも音の芯と質感が明確。映画『ハリー・ポッター』の三頭犬はズ〜ンとくる重量感がリアルだし、また空間情報が豊かに描かれるため、ホウキにまたがって空を飛ぶシーンや、映画『ショコラ』のような作品では、セリフや音楽が柔らかくて自然だ。高音域のキレはもうちょっと欲しいが、どんなソースも自在にこなす表現幅の広さは好印象。操作機能ではクイックセットアップに重宝した。本体マルチジョグでスピーカーの個数を選び、ルームサイズをS、M、Lから選べば、即サラウンド環境が整う。手軽に使え音の良い、とてもハイCPな製品と評価する。
(text:林正儀)