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AVC-4320

DENON
AVC-4320

¥240,000(税抜)

発売:2005年11月下旬
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オーディオ銘機賞2006 ≪マルチチャンネルアンプ部門賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪サウンド部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪AVアンプ(高級タイプ)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪AVアンプ(中級タイプ/15万円以上50万円未満)部門≫受賞モデル

【SPEC】
≪オーディオ部≫
<パワーアンプ部>●定格出力:(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.05%)→フロント/130W+130W、センター/130W、サラウンド/130W+130W、サラウンドバック/130W+130W、(6Ω、1kHz、THD 0.7%)→フロント/170W+170W、センター/170W、サラウンド/170W+170W、サラウンドバック/170W+170W ●実用最大出力:フロント/190W+190W、センター/190W、サラウンド/190W+190W、サラウンドバック/190W+190W(6Ω、EIAJ) ●出力端子:フロント・センター・サラウンドバック/6〜16Ω、サラウンド/[A、B]6〜16Ω、[A+B]8〜16Ω ●入力感度:200mV ●インピーダンス:47kΩ ●SN比:102dB(DIRECT時) ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1dB、-3dB)(DIRECT時)
<フォノイコライザー部>●入力感度:2.5mV ●RIAA偏差:20Hz〜20kHz(±1dB) ●SN比:74dB(JIS-A、5mV入力時) ●歪率:0.03%(1kHz、3V出力時) ●定格出力:150mV ●最大出力:8V
≪ビデオ部≫
<標準映像端子>●入出力レベル:1Vp-p ●インピーダンス/75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz(0dB、-3dB)
<S映像端子>●入出力レベル/インピーダンス:Y→1Vp-p/75Ω、C→0.286Vp-p/75Ω ●周波数特性:5Hz〜10MHz(0dB、-3dB)
<色差(コンポーネント)映像端子>●入出力レベル/インピーダンス:Y→1Vp-p/75Ω、PB・CB→0.7Vp-p・75Ω、PR・CR→0.7Vp-p/75Ω ●周波数特性:5Hz〜100MHz(0dB、-3dB)
≪入出力端子≫
<オーディオ系>●入力端子:オーディオ/11系統、8ch外部/1系統、光デジタル/5系統、同軸デジタル/2系統 ●出力端子:7.1chプリアウト/1系統、レックアウト/3系統、光デジタル出力/2系統 ●その他端子:DENON LINK/1系統、USB端子/1系統、iPod端子/2系統(2系統同時接続不可)
<ビデオ系>●入力端子:コンポジット/7系統、Sビデオ/7系統、コンポーネント/3系統(RCA/1、RCAorD5/2)、HDMI/(デジタルオーディオ入力含む):3系統 ●出力端子:コンポジット/3系統、Sビデオ/3系統、コンポーネント/2系統(RCA/1、RCAorD5/)、HDMI/(デジタルオーディオ出力含む):1系統
<コントロール端子系>●Ethernet端子:1系統、RS232C:1系統、トリガー出力:2系統
≪総合≫
●電源:AC100V・50/60Hz ●消費電力:315W(スタンバイ時1W未満) ●最大外形寸法:434W×171H×429Dmm ●質量:18.8kg 

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

映像回路には1080p対応のHDMIを搭載

デノンではAVC-A1XV及びA11XVという最上級モデルがあるが、これとAVC-3920の間にやや開きがある。その間の空白の価格帯を埋めるべく開発されたのが本機で、中級グレードとしては最上位の存在となる。装備も音質もそれを意識したものといっていい。

自動音場補正は、最大6箇所での測定データに基づいて演算を行う。A1XVなどの8箇所に比べると少なくなっているが、代を重ねて精度が向上した結果と考えてもよさそうだ。いずれにしても1箇所での測定よりもずっと高精度であることは確かである。

デジタル回路は、最新のDSPによるニューD.D.S.Cで構成されるが、全7チャンネルにAL24プロセッシング・プラスを採用した点が注目される。下位ビットの創生とオーバーサンプリングによって再現の精度を高める独自の信号処理である。

アナログ回路には大電流型トランジスターを新たに開発して搭載。シンプルなプッシュプル構成を実現することで、位相特性に優れた再現を可能とする。また電源回路にも新開発の大容量ブロック・コンデンサーを投入。安定した電源供給を実現している。

映像回路では1080p対応のHDMIを装備。アナログ信号からのアップコンバージョンにも対応する。I/P変換はファロージャ製。スケーリングによってHDMIからの出力を可能とする仕組みだ。ビデオDACは216MHz12ビット。コンポーネントとHDMIが同時に出力できる構成となっている。

豊富な情報量を備えた音調だが、ことに低域の把握力に重点が置かれている。抜けるような透明度よりも厚みに寄った再現といってよく、映画では特に重厚な再現となる。「HERO」の重く深い戦場の場面や肉厚のセリフなどにそれが現れている。「マスター・アンド・コマンダー」は鮮明な位置感を持った効果音が際立つ。

(text:井上千岳)