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YST-SW1500

YAMAHA
YST-SW1500

¥105,000(税抜)

発売:2002年12月上旬
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出力1kWを達成した同社サブウーファーの最高峰

ビジュアルグランプリ2003 ≪サブウーファー部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●型式:アドバンスド ヤマハ アクティブサーボ テクノロジー ●スピーカーユニット:30cm デュアルバイアスコーン型(防磁) ●アンプ出力(100Hz、5、10%THD):1kW ●入力端子:スピーカー端子(バナナプラグ対応)、ピンジャック入力(L/R) ●再生周波数帯域:16〜160Hz(-10dB) ●消費電力:185W(待機時1.0W) ●外形寸法:420W×511H×448Dmm ●質量:29.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

超低音によって未体験の音場空間が出現する

ヤマハのYST-W1500という型番を見て、「ようやく出たか」という感慨を持った人は少なくないだろう。YST-SW1000に代わるYST方式サブウーファーの頂点モデルになるからだ。最低域はそれと同じ16Hzから保証している。

その内容としては、YST-SW800と同等の設計手法になっている。つまり、ウーファーユニットを下向きとし、低音ポート以外の4方向から重低音を放射するQD-Bass方式は承前。ウーファーの口径はSW800の25cmから30cmになったが、マグネットの対向配置により低歪みで大振幅を取り出すデュアルバイアス磁気回路は承前。

アンプは、SW800の定格出力800Wから1kW(5Ω)に強化されている。ただし公称消費電力の185Wは両者同じだ。低音の振幅に合わせて必要十分な電圧、電流を供給する効率の良い電源とパワーアンプを備えるからだ。

この他、内蔵フィルターをパスしてLFE出力をフィルター無しで入力する「LFEインプット」が新設されている。またハイパスフィルター経由の出力端子を装備。純オーディオにて小形スピーカーと組み合わせるのに便利だ。赤外線リモコンも付属。

これはすこぶるダイナミックレンジの広い良質の重低音を放射する。かえって静かになったように聞こえるかもしれないが、それは高調波歪みが少なくなり、基本波がしっかり再生されるようになったからだ。足元をすくうどころか、地震の前兆のような「揺れ」まで再現できるのには感動する。その超低音によって未体験の音場空間が出現するのは当然だろう。長波長による聴覚のマッサージ効果が全帯域を励振させる!

(text:吉田伊織)