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DSP-AX2300

YAMAHA
DSP-AX2300

¥125,000(税抜)

発売:2001年9月上旬
このモデルは生産を完了しています
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価格は据え置きながらパワーと品位を向上させた

【SPEC】●定格出力(パワーアンプ部):メイン L/R動作時 110W+110W(6Ω、20〜20kHz、0.04% THD)、センター動作時 110W(6Ω、20〜20kHz、0.04% THD)、リア L/R動作時 110W+110W(6Ω、20〜20kHz、0.04% THD)、リアセンター動作時 110W(6Ω、20〜20kHz、0.04% THD) ●実用最大出力(EIAJ):メインL/R動作時 165W+165W(6Ω、1kHz、10% THD)、センター動作時 165W(6Ω、1kHz、10% THD)、リア L/R動作時 165W+165W(6Ω、1kHz、10% THD)、リアセンター動作時 165W(6Ω、1kHz、10% THD) ●入力端子:アナログ音声信号×11、デジタル音声信号光×5、デジタル音声信号同軸×2、コンポジット映像×6、S映像×6、コンポーネント×2、D4×2 ●出力端子:アナログ音声信号(REC OUT)×4、デジタル音声信号光×2、コンポジット映像×2、S映像×3、コンポジット映像(MONITOR OUT)×1、コンポーネントビデオ×1、D4×1、SP OUT×6ch 8端子、PRE OUT×6ch、SUBWOOFER OUT ●消費電力:290W ●外形寸法:435W×171H×434Dmm ●質量:15.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

中堅スピーカーを容易に支配する制動力を備える

型番からして前機種DSP−AX2200の後継機ということは明らかだ。価格は据え置きしながら、パワーと品位を向上させるという開発意図も下位機のAX1300の場合と同様だ。

6チャンネルのパワーアンプ部は、帯域(20Hz−20kHz)と歪率(0.04%)を保証した定格出力(6Ω)が各110W、EIAJ(1kHz、歪率10%)で165Wというハイスペックだ。従来は定格100W、EIAJで 165Wであった。

パワーアンプ部の設計手法はAX1300と同様の「ハイカレントアンプ・テクノロジー」を採用。たとえば1.6mm径という極太のジャンパー線を電源部基板に使用。また肉厚の銅環に放射状の突起を付けた集中アース端子。さらに密閉式ツインクロスバー接点のスピーカー用リレー(電磁スイッチ)の採用など。各種のフィルムコンデンサーは、ヒアリングをしながら適材適所で採用している。

音声デコーダーについてもAX1300と同等。ただしハイファイDSPの音場プログラムとして、「ホールA1 in Europe」が追加されている。ちなみにセンターチャンネルのグラフィックイコライザーは5バンドであり、台詞チャンネルのきめ細かい音質調整が可能だ。これはAX1300にも搭載している。

NS−200のような中堅スピーカーを容易に支配する制動力が目覚ましい。一見低音の量感が減少したように聴こえるシーンもあるのだが、これは振動板の無駄な動きが抑えられて応答性が正確になったからだ。だから派手な効果音など、音圧が耳にだけでなく体感的になるわけだ。もう1ランク上のスピーカーでもゆとりを持って駆動できるだろう。それに微小情報の密度感が向上して、DSPによる繊細感の向上が一層明らかになっているのも素晴らしい。

(text:吉田伊織)