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LP-Z4

SANYO
LP-Z4

¥280,000(税抜)

発売:2005年10月21日
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新「TopazReal(トパーズリアル)」のツインアイリス機構によりさらなる高コントラスト化を実現

ビジュアルグランプリ2006 SUMMER ≪ゴールデンロングラン(GLA)賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪大画面ホームシアター部門≫受賞モデル

【SPEC】
●方式:3原色液晶シャッター投映方式 ●光学系:ダイクロイックミラー分離、プリズム合成方式 ●液晶パネルサイズ:0.7型×3枚 ●アスペクト比:16対9 ●画素数:921,600画素(1280×720)×3枚、総画素数/2,764,800 ●投映レンズ:手動ズーム(1〜2.0倍)、f=21.3〜42.6mm、F2.0〜F3.0 ●光源:145W UHPランプ ●明るさ:1000lm ●画面サイズ(投映距離):最小40型〜最大300型(約1.2〜約9.2m) ●コントラスト比:7000対1 ●騒音:約22dB〜約26dB ●映像入力端子:HDMI×1、コンポーネント×1、D4×1、S×1、コンポジット×1、アナログRGB×1 ●消費電力:210W(待機時/約0.5W) ●電源:AC100V(±10%)、50/60Hz ●外形寸法:382W×126.8H×304.3Dmm ●質量:5.0kg ●主な付属品:着脱式電源コード1本、ワイヤレスリモコン1個、リモコン用単3形アルカリ乾電池2本、ビデオケーブル(3m)1本

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

映像回路のグレードアップがベースで効いている

「新TopazReal」と称する表示方法を採用したホームシアター向け液晶プロジェクター。「Z3」の後継機で、これまでに培ってきた映像テクニックの集大成版である。今回の目玉はシーン連動型のツインアイリス機構に、12ビット処理を投入した映像回路のグレードアップにある。ツインアイリスは同社得意のランプ光量を可変させる「リアクトイメージ」も組み合わせると、トリプル機構となるのも特徴で、ここまで入念に光を制御するプロジェクターはない。これに3Dカラーマネージメント機構を駆使して画作りを行うと本当に好みの画質が手に入る。12ビット化の恩恵は画のS/Nが向上すること。新しいD5パネルの採用も大きいが、映像回路のグレードアップもベースで効く。レンズシフトは上下3画面、左右2画面と投写範囲が広く、投写レンズを思い切って2倍ズームにしたことも見逃せない。この設置性のよさを待ち望んでいたホームシアターファンも多いだろう。これで価格は前モデルから据え置きというから抜群のコストパフォーマンスだ。

プリセットモードはピュアシネマとクリエイティブシネマを用意しているが、改めてその画作りを見直している。よりピュアに、よりサンヨーらしく作り込まれているのだ。作り込みの難しいシーン連動型の電動ランプアイリスにはプロジェクター作りの豊富な経験とノウハウが活きている。微妙な色合いや豊富な質感表現力を一段と高めているのだ。実際にクリエイティブシネマで視聴したが、より自然さが増したように思えたほど質感表現力や色合いなど、完成度が高まった。特にお薦めはHDMIによるデジタル接続である。D端子も十分すぎるほどの高画質ぶりだが、HDMIはその上を行く出来映えだ。エッジの素直さは上質感の演出をベースから支えるようになる。またそのほかに、大幅に使い易く変わったGUIも心地よく画質調整をサポートしてくれた。そして投写レンズのよさも光った。口径が大きく、ズーム倍率も大きなレンズに変わりコストアップも大きいのだが、その手抜きもなくライバルを越えるような出来映えに感じた。

(TEXT:村瀬孝矢)