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EMP-TW600

EPSON
EMP-TW600 (dreamio)

¥OPEN(予想実売価格23万円前後)

発売:2005年11月上旬
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光学エンジン「OptiFocus」やD5パネルを搭載した720pモデル

ビジュアルグランプリ2006 SUMMER ≪ゴールデンロングラン(GLA)賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2006 ≪大画面ホームシアター部門≫受賞モデル

【SPEC】
●方式:三原色液晶シャッタ式投影方式 ●液晶パネルサイズ(対角):0.7型ポリシリコンTFTワイド液晶パネル(16対9) ●液晶パネル画素数:1280×720×3枚 ●投写レンズ:1.5倍マニュアルズーム・フォーカスレンズ、
F=2.1〜2.8、f=21.4〜31.7mm ●入力端子:ビデオ1、Sビデオ1、コンポーネント1、D4端子1、HDMI端子1、ミニD-SUB15ピン1、RS-232C、トリガーアウト ●輝度:1600ルーメン ●コントラスト比:5000対1 ●光源:170W UHE ●消費電力:245W ●外形寸法:406W×124H×309Dmm ●質量:約5.2kg ●付属品:電源コード(3.0m)、リモコン(電池付)、レンズカバー等

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

D5パネルの特性を最大限に生かした上位機

エプソンが誇るTWシリーズの魅力を集約した仕様で、普及価格ながら最上級の画質を目指している。

本機種から同社が新たに開発した「D5」液晶パネルを搭載。これをもとに、色再現性に関わり、発光特性を左右する重要なパーツであるカラーフィルター、それに明るさと消費電力などを決めるランプに新開発のものを投入して、持てる力をすべて注ぎ込んでいる。まず、カラーフィルターは赤色の純度を上げるためRGB3原色として、コントラストを高めながら色純度の改善に寄与させた。ランプはE-TORLと称するオリジナルで1600ルーメンの明るさを確保しながらわずか170Wで済ますことができるなど高い効率性を見せる。そしてもう1つの注目が、新採用したオートアイリス機構だ。ランプの前に設けたシーンに連動し、自動的にランプの透過光をコントロールする電動絞りがコントラストと画質の改善に寄与することになる。これで得たコントラスト値は5000対1と液晶プロジェクターとして最高レベルの値を確保した。なお、デザインも一新された。

画質はまだ試作段階だったが素性のよさは至るところで見られた。まずコントラストが格段に向上したのがわかる。映画の質感を決める要素のひとつが黒浮きだが、液晶の泣きどころを見事に抑え、しっとりした画質が描かれるようになった。これはオートアイリス効果でもあるが、D5パネルの基本性能の改善もかなり大きいと思う。それに色合いがより好ましくなった。表示モードは豊富に揃い、それもシアターだけで3つも用意するなど積極的な取り組みだが、シアターやシアターブラックに入ると穏やかな色合い、しかも輝度も適当に下げられて質感が増すのがわかる。カラーリアリティー機能で好みの色合いにすることできるが、その必要がないほどバランスのよさが今回の特徴でもある。微調整を行うのならカスタムガンマ調整を利用するのがよい。

設置性の高さや静音性もインプレッションに加えられよう。レンズシフトの幅も大きく使い易いし、静かさは鑑賞の妨げにならないほど。総合的に完成度の非常に高いプロジェクターで不満の生まれる余地もない。(TEXT:村瀬孝矢)