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SA-17S1

MARANTZ
SA-17S1

¥180,000(税抜)

発売:2002年11月中旬
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いっそうの仕様充実が光るSACDマルチchプレーヤーの決定版

【SPEC】
●チャンネル:最大6 ●再生周波数範囲:2Hz-100kHz ●周波数特性:2Hz-50kHz(-3dB) ●ダイナミックレンジ:114dB ●外形寸法:458W×110H×394Dmm ●質量:12.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

遠近や広がりに無理がなく正確な空間再現を実現

初のSACDマルチチャンネル・プレーヤーSA−12S1のジュニアモデル。技術を継承しながらいっそうのオリジナリティを加えて充実度を高めている。ドライブメカに独自の専用モジュールを使用し、カスタムメイドの高音質パーツをふんだんに投入している。電源にはスーパーリング・トロイダル・トランスと表示用のEIトランスを併用。また定評ある電流帰還HDAMを全chに採用し、完全ディスクリート構成を実現している。DACはシーラス・ロジック社のCS4397。出力端子の基部に銅シャーシを加えるなど、随所に音質的配慮が入念に行なわれている。

レンジが広く密度の高い音調だ。タッチの立ち上がりに微妙な感触が乗り、非常にきめの細かい再現になっている。ジャズのピアノやベースが潤いのある質感で描かれる。ボーイソプラノにも艶やかで瑞々しい響きがある。ディテールでのS/Nが特に高く、透明度の高い音色を優雅に描き出すのである。バロックは緻密で抑制の利いた再現だ。音像の捉え方にもかっちり押さえた締まりがあり、濁りがない。声楽も暴れを抑えながら音像を精密に描き、背景に静寂な音場が控えている。

マルチチャンネルも多彩な表現だ。オーケストラは楽器の音色を鮮やかに描き分け、それぞれに細かなニュアンスが乗っている。弦楽器など軽い感触を残しながら、伸びやかで音場の空気が濃密。遠近や広がりに無理がなく正確な空間再現を実現している。

(text:井上千岳)