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SW-508ES-M

KENWOOD
SW-508ES-M

¥36,000(税抜)

発売:2005年8月下旬
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ビジュアルグランプリ2006 ≪サウンド部門≫受賞モデル

【SPEC】●形式:アンプ内蔵バスレフ方式、16cmコーン型ウーファー×2 ●定格消費電力:100W ●ダイナミックパワー:合計150W(75W+75W/6Ω) ●再生周波数帯域:30Hz〜800Hz(ターンオーバーオフ時) ●出力音圧レベル:85dB ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:219W×439H×392Dmm ●質量:14.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

「新菅共鳴構造キャビネット」で豊かな低音再生を実現

ケンウッドが、スピーカーシステムの新ラインナップを発表した。今回は、その中でもハイ・クラスに当たる製品を中心とした組み合わせをチェックしてみよう。

最も意欲的な作りとなっているのは、トールボーイ型「LS-X70-M」だ。折り返し構造で共鳴管の長さを従来機種の1.5倍に延長した「新菅共鳴構造キャビネット」により、38Hzまでの低音再生が可能となった。ウーファーユニット配置の最適化、歪みを減少させた新ユニットの採用といった改良と合わせて、低域の再現性に期待が持てる。

「LS-X70-M」とセンタースピーカー「CS-X70-M」では、トゥイーターとミッドレンジユニットのキャビネットがエンクロージャー内部で独立した構造となっているのもポイントだ。低域の管共鳴による内部圧力の干渉から中高域を隔離することで、その微妙なニュアンスが失われるのを防ごうという狙いだ。単純な発想だが、言われてみれば「なるほど」とうなずける。

今回は、その2製品にブックシェルフ型の「LS-X50-M」とサブウーファーの「SW-508ES-M」を組み合わせて5.1chシステムを組み、いくつかのソースを試聴してみた。

BjorkのライブDVD「Vespertine Live」を聴いてみてまず耳を奪われたのは、高域の表現力だ。エフェクト音やシンバルが刻む細かなリズムが、かっちりと届いてくる。ヴォーカルの柔らかさと、時に混じるブレスの鋭さも伝わってきた。オルゴールの超高音域の輝きには多少の不満を感じたが、音楽的表現力は高いレベルにある。

Red Hot Chili PeppersのライブDVD「Live At Slane Castle」では、バンドの性格として強烈に押し出されるベースラインを、明確に、しかし強調しすぎずに聴かせてくれたのに感心した。単なる低域重視ではなく低域の表現力を向上させたというのは、こういうことなのだろう。

スリムなトールボーイを中心としたシステムでこのレベルの音を得られるというのはうれしい。カジュアルシアターから一歩進みたいユーザーの有力な選択肢になるのではないだろうか。

(text.高橋敦)