製品情報
DENON
AVC-A11SR
¥280,000(税抜)
ピュアイズムが凝縮した、珠玉の逸品
オーディオ銘機賞2002 ≪銅賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2002 ≪銅賞≫受賞モデル
【SPEC】●実用最大出力:230W×7 ●入力端子:アナログ音声12、コンポジットビデオ8、Sビデオ8、コンポーネントビデオ1、D4端子2、デジタル音声(光5、同軸3) ●出力端子:アナログ音声5、コンポジットビデオ5、Sビデオ5、コンポーネントビデオ1、D4端子1、デジタル光2 ●外形寸法:434W×179H×485Dmm ●質量:20.5kg
AVC-A1SEAの後継機
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
過去のノウハウと最新技術が巧く結びついた
形どおりのアナウンスをしてしまうと「AVC−A10SEの後継だね」というポジションにあるのだろう。だが、単に10が11に変わったマイナーチェンジでは断じてない。このAVC−11SRこそ、新生デノンの門出に相応しい開拓精神旺盛なニューSRなのだ。
その“SRぶり”は手本にしたA1SEさえも凌駕するから、ウカウカできないのだ。重量20.5kg。物量投入ぶりでは一歩譲るものの、独立したブロック構造によるピュア7chアンプ構成(定格で125W×7)を引継ぎ、DTS96/24やTHXウルトラ2など、一歩先んじたフォーマットに対応している。DSPはお馴染みのシャーク/32ビットフロートを2基だ。全チャンネルに192KHz/24ビットDACを搭載し、DTSにTHXがかけられる初のケースであることも、声を大にしていってよいのだ。
まずは2CHで試聴。ピュアダイレクトモードでオペラを聞こう。モノの気配が生々しい。はっとするほどなのだ。S/Nが秀逸な証拠だ。ステージの広がりや奥行が驚くほど自然に描かれ、歌手の声や演奏音がすっきりと漂う。マルチ音場ソースではこのま全包囲で展開してくるような印象だ。特にDTSにTHXをかけた「U−571」は、船内の緊迫感が浮き上がる。スクリューのウズや微振動まで克明に描き、爆雷のパワフルさも圧倒的だ。こんなアンプで今後発売になるDTS96/24ソースまで、どっぷりと堪能したいものだ。
(text:林正儀)