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Silver RS LCR

MONITOR AUDIO
Silver RS LCR (Silver RS SERIES)

¥78,000(税抜)

発売:2005年7月21日
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価格は1本

ビジュアルグランプリ2006 ≪銅賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪銅賞≫受賞モデル

【SPEC】
●形式:2ウェイ3ユニット・密閉型(防磁) ●再生周波数:45Hz〜25kHz ●能率:91dB ●インピーダンス:6Ω ●クロスオーバー周波数:2.8KHz ●許容入力:120W ●ユニット:トウイーター/25mm C-CAM×1、ミッドバス/150mm C-CAM×2 ●外形寸法:500W×185H×200Dmm ●質量:8.5Kg/pc ●仕上げ:標準在庫/ローズナット、チェリー、取り寄せ/ウオールナット、ブラック・オーク、ナチュラル・オーク、シルバー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

あらゆるパーツを改良してワンランク上の表現を狙った

モニターオーディオは英国の専門メーカーで、早くからメタル・ユニットの開発によって知られてきた。ユニットからキャビネットまで全て自社生産を行う数少ないメーカーのひとつである。RSは同社の中核的な存在として大きな支持を得たシルバースタジオシリーズの全面的なリファインバージョン。RSはリファレンスシルバーの意だという。振動板だけはC-CAMという独自のメタル・ハイブリッド素材を従来から踏襲しているが、ウーファーのコーン形状、アルミダイキャストシャーシの採用、クロスオーバーなどあらゆる部分にわたって改良が加えられ、確実にワンランク上の内容を装備することになった。またキャビネットも全面突き板仕上げとし、底部に新しいスパイクを設けて脚回りの強化を図っている。しかも価格は同じだ。

ラインナップは豊富で、フロア型が2機種、ブックシェルフ型が1機種、センターが1機種となっている。ほかにサブウーファーとリア用のダイポール型が用意され、多彩な適応力を見せている。

シルバースタジオよりも一回り再現力が高まり、音数が確実に増えている。それだけに並みのAVアンプでは鳴らしきれない部分があるといわなければならない。しかしきちんとしたアンプで駆動すると、なかなか得られない充実した音が現れるのも事実である。

全帯域を通じて位相の乱れがほとんどなく、どの音もぴたっと揃ったレスポンスを備えている。特に低域が遅れることなくハイスピードな応答性を持っているため、音がいつでも明快だ。2チャンネルではウッドベースやピアノの低音部といった深い音域が極めて透明に描き出され、決してぼやけず実体感に富んだ質感を再現する。コーラスなどでは余韻の響きが適確に制御されて浮ついたり刺々しくなることがない。そしてディテールまで細かく分解しながら、全体として有機的なつながりのある音調を得ている。このため音楽でも映画でも、説得力が非常に高い。『HERO』のシャープな効果音は鋭いが破綻することがなく、音場の距離感や深さが正確。『マスター・アンド・コマンダー』も鮮烈で多彩だ。

(text.井上千岳)