画質・機能・デザインの全てに大幅な進化を遂げた

ハイセンスで好評のZ2のデザインとフィーリングを引き継いだのが特徴で、それをベースに、画質の向上に力を注ぐ。デザイン面ではブラックモデルを加えたことや仕上げを向上させるなど新機軸を盛り込み、美しい仕上げである。

画質面では、Z2で主張していた個性的な画質を、ハイビジョン時代に適するように、素直さを重視した本物指向へ少し舵を切ってきたところが注目。そのための新たな工夫が電動アイリスの採用、フルデジタル10bit処理の回路設計、アドバンスドモードによる調整項目のユーザー開放によるマニアックさへの対応、それにハイコントラスト2000対1の実現（グラフィックモード時）などである。ハイビジョンはもちろん、映画ソフトへの適応力を高めるのが狙い。中でも特にコントラストアップは大注目もの。低騒音化も進み、動作時も非常に静かだ。

画質はHDMIにコンポーネント視聴も加えたが、艶っぽさではZ2を大きく上回る。追加モードのクリエイティブシネマ、またビデオなど各モードの画質も絶妙なバランスだ。質感とコントラストを両立したクリエイティブシネマで映画ソフトを見ると特に素晴らしい。

（text：村瀬孝矢）