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DVD-A11

DENON
DVD-A11

¥280,000(税抜)

発売:2003年9月上旬
このモデルは生産を完了しています
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アッパーミドルクラスのユニバーサルプレーヤー

オーディオ銘機賞2004 ≪銀賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2004 ≪デジタルプレーヤー部門トップ賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2004 ≪銅賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2004 ≪DVDプレーヤー部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●対応ディスク:DVD、DVD-R/RW(Video)、CD 、CD-R/RW ●周波数特性:
DVD→2Hz〜88kHz (192kHz Sampling)、スーパーオーディオCD→2Hz〜100kHz CD、Video-CD→2Hz〜20kHz ●SN比:DVD/CD→120dB ●全高調波歪率/0.0008% ●映像出力端子:DVI出力端子1、コンポーネント出力(BNC1、RCA1、D2端子1系)、S映像出力2、コンポジット出力2 ●デジタルオーディオ出力端子:DENON LINK端子1、IEEE1394端子2、光1、同軸1 ●アナログオーディオ出力:フロント2、センター/サラウンド/サブウーハー各1 ●その他:RS-232C 端子 ●消費電力:45W(待機時約1W) ●最大外形寸法:434W×139H×434Dmm ●質量/13.3kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

様々なソースに最適に対応できる高品位モデル

デノンはDVDプレーヤーのラインナップのユニバーサル対応を速いペースで進めているが、本機はそのなかの最上位モデルである。DVDプレーヤーのフラグシップであるDVD-A1の基本設計を継承しながら、SACD対応を果たしたと見ることもできるが、映像回路、音声回路ともに進化した点も多く、基本的には新しい製品に生まれ変わっている。心臓部のドライブメカニズムには、DVD-A1同様、自社開発の機構を採用した。振動対策を徹底して読み取り精度を向上させると同時に、風切り音対策やトレイの速度制御など、使い勝手の改善にも気を配ったメカニズムである。216MHz/12bit動作の映像DAC、ファロージャのプログレッシブコントローラーなど、映像系の構成は最新・最高位の内容を誇り、音声系はPCMとDSDの信号処理を分けて各メディア最高の音を目指すなど、どちらも抜かりはない。

新世代モデルらしくインターフェースもフル装備に近い。映像はDVI出力、デジタル音声はデノンリンクとIEEE1394を搭載し、アナログ変換を介さないピュアな伝送を実現する。なお、一部のデジタルリンクは近い将来のアップグレードによって正式にサポートされる予定だ。画質はDVD-A1に比べても情報量が明らかに増し、精細感が高い。アナログ接続でも一目でわかる差だが、DVI端子を経由したデジタル接続ではその差がさらに大きくなる印象だ。ノイズを抑えた抜けの良さはDVD-A1とほぼ同水準だが、高画質ソフトを再生したときの遠近感では本機が上回る。演出を感じさせない素直な画質は、特に大画面再生で真価を発揮する。再生音は、ステレオ、マルチチャンネルともに静寂感の高さ、ダイナミックレンジの大きさを特筆したい。質感が高いので映画も音楽もジャンルを選ばないが、特にオペラやコンサートビデオの臨場感、現実感が際立つ。

(text:山之内 正)