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DVX-S120

YAMAHA
DVX-S120 (Cinema Station)

\OPEN(予想実売価格50,000円前後)

発売:2003年9月下旬
このモデルは生産を完了しています
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手軽でハイコストパフォーマンス
スタイリッシュな外観も魅力

ビジュアルグランプリ2004 ≪かんたんホームシアター部門≫受賞モデル

【SPEC】
≪レシーバー部≫
●入力端子:アナログ音声信号×2、デジタル音声信号(光)×1、コンポジット映像信号×2 ●出力端子:[REC OUT] アナログ音声信号×1、デジタル音声信号(光)×1、コンポジット映像信号×1、[MONITOR OUT] コンポジット映像信号×1、S映像信号×1、D端子×1 ●実用最大出力(EIAJ):55W /チャンネル (6Ω、1kHz、10%THD) ●外形寸法:360W×75H×360D mm ●質量:6.0kg
≪フロント/サラウンドスピーカー≫
●型式:フルレンジ密閉防磁型 ●ユニット:5cmコーン防磁型×2 ●再生周波数帯域:100Hz〜25kHz ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:72W×170H×108D mm ●質量:0.9kg
≪センタースピーカー≫
●型式:フルレンジ密閉防磁型 ●ユニット:5cmコーン防磁型×2 ●再生周波数帯域:100Hz〜25kHz ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:300W×72H×105D mm ●質量:1.1kg
≪サブウーファー≫
●型式:アドバンスド・ヤマハ・アクティブ・サーボ・テクノロジー ●ユニット:16cmコーン防磁型 ●再生周波数帯域:30Hz〜200Hz ●外形寸法:200W×365H×390D mm ●質量:8.4kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ニアフィールドでの視聴を前提にした音作り

プラスマや液晶ディスプレイに対応して手軽なホームシアターシステムが提案されているが、ヤマハのシネマステーションは中でも確固とした経験に裏打ちされて信頼性が高い。このDVX-S120は小型のサテライトスピーカーを主体としたセット。センターユニットにはプログレッシブ対応のDVDプレーヤーと5chデジタル・アンプ、チューナーが内蔵されている。
 
それほど広い空間で使われることを前提としていないはずで、音の出方にもニアフィールドに近いポイントの絞り方がある。ことにフロントチャンネルはディスプレイの視聴距離を考慮に入れて作られているようだ。「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では冒頭のドビーと会話する場面で身辺音が身近に感じられる。セリフはクリアでくせがなく、声の抑揚や表情を明確に捉えている。室内のあちこちの音がすぐ側から聴こえてくる感触である。また空飛ぶ車で汽車を追いかける場面では汽車の轟音や車のエンジン音などが確かな手応えで再現されている。独自のA-YST方式によるサブウーファーが曇りのない低音をしっかり押さえて切れ味がいい。
 
「ロード・オブ・ザ・リング〜旅の仲間」では、自然音の出方に広がりがある。シネマDSPで例えばSFを選ぶと、響きの厚みと空間の一体感が高まりいっそう音場が濃厚だ。モリアの坑道の場面も奥行が深まり、画面までスケールアップした印象である。

(text:井上千岳)