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SC-T7L

DENON
SC-T7L

¥70,000(税抜)

発売:2003年3月下旬
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迫力志向から響き志向へ鮮やかに転換

価格は1本

オーディオ銘機賞2004 ≪スピーカーシステム・中、大型部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2004 ≪スピーカーシステム・5.1chシステム提案型部門≫受賞モデル

●型式:2ウェイ5スピーカー ●ユニット:8cmコーン型ウーファー×4、ダイレクトドライブ方式スーパーツイーター×1 ●インピーダンス:6Ω ●外形寸法:W280×H1208×D270mm ●質量:6.5kg <木目>\70,000/1本<ブラック、シルバー>\50,000/1本

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

木製楽器の作りを意識して設計

5.1ch分を揃えた7Lシリーズ。フロントLR用のSC-T7Lは細い柱のように背が高い。高さは約1.2mもある。付属の台座で接地面積を広くしているが磐石の安定というわけではない。裏面にコルクを貼っている。音質を重視して天然素材を選んだのだという。

設計思想は、木製楽器の作りを意識した「自然でしなやかな」美音とのこと。エンクロージャーはMDF板を折曲げて成型してあり、常にテンションを与えているのでノックすると張りのある共鳴が返ってくる。単に剛性一点張りの設計ではないわけだ。木目タイプのものは、バイオリンの裏板にも使われる天然メイプル(楓)の突き板仕上げであり、その虎縞模様を賞味したい。

4本ある8cmウーファーは、上下でエッジの凹凸を逆にして歪みをキャンセルするというP.P.D.D.(プッシュプル・デュアル・ドライブ)方式を採用。

低域はやや重いが量感が十分ある。中域は軽快に鳴り、響きにわずかな香りが乗っている。そして焦点が明快な音像、波紋が見えるような余韻…。迫力志向から響き志向への転換が鮮やかに体現されている。

(text:吉田伊織)