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公開日 2017/01/26 14:00

オンキヨー、世界初バランス駆動対応ハイレゾスマホ“GRANBEAT”「DP-CMX1」

コンセプトは「スマートフォン史上最高の音質」
編集部:小澤 麻実
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オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、オンキヨーブランドのハイレゾ対応スマートフォン“GRANBEAT(グランビート)”「DP-CMX1」を2月下旬に発売する。価格はオープンだが、84,800円前後での販売が予想される。

“GRANBEAT(グランビート)”「DP-CMX1」

IFAやCESで参考出展されていた製品(関連ニュース)が正式発表されたかたち。ハイレゾの認知が広まり、ハイレゾ対応スマートフォンも増えるなか、同社がDAP開発で培った回路設計やアンプ設計技術を活かしたモデルを目指して誕生した。コンセプトは「スマートフォン史上最高の音質」。ハイレゾはもちろん、CDリッピングやストリーミング音源もいい音で楽しめるよう、音に一切の妥協をせず作り上げたという。ハイレゾやITガジェットに関心のある20〜50代男性をメインターゲットとしている。

コンセプトは「スマートフォン史上最高の音質」

ハイレゾやITガジェットに関心のある20〜50代男性をメインターゲットとしている

同社は2014年にハイレゾDAP一号機「DP-X1」を発表したが、既にこのとき社内では「X1にSIMを入れたモデルを作りたい」という声があがっており、今回実現に至った。スマホとして世界で初めてフルバランス駆動回路とバランス出力端子を搭載。11.2MHz DSDおよび384kHz/24bit PCMなどに加えMQAの再生も可能だ。開発は富士通コネクテッドテクノロジーズ(株)と協力して行った。

DP-X1A(左)とGRANBEAT(右)。サイズが縦方向に伸び、横幅や厚みはややスリムになった

ディスプレイはゴリラガラスを使用した5.0インチのIPSパネルで、解像度は1920×1080。内蔵ストレージは128GBで、microSDカードスロット1基を備え最大384GBまで拡張することができる。

販売は同社直販サイトONKYO DIRECTおよびMVNO業者、主要取引先にて行う。


ハイレゾDAPとしての「DP-CMX1」


ハイレゾDAPとしての機能一覧
音質を最優先するため、Android基板とオーディオ専用基板を完全にセパレート。オーディオ専用基板はX1Aよりもサイズを小さくすることでノイズ干渉を抑えたことに加え、無線機能で発生するノイズからのシールド力を高める高周波設計技術とオーディオ設計技術を融合させた「シールド技術(特許出願中)」を搭載。

Android基板とオーディオ専用基板を完全にセパレート

これは詳細は非公開とのことだが、アンテナ設計や電気的接続方法、物理シールドなどに工夫を凝らすというもの。これにより、データ通信ON時でもオーディオパフォーマンスを維持。アンバランス接続・3G/LTEネットワークOFF時でのS/N比は実測値121.644dBだが、ONにしても121.315dBと音質への影響が最小限になっているという。

ゆらぎのない安定したオーディオ性能を実現するという

オーディオ専用基板のサイズが小さくなったぶん、DAC&アンプ部の設計も見直し。ESS製DAC「ES9018C2M」とヘッドホンアンプ「9601K」のセット2基を、シンメトリーに配置する回路設計とした。

スマホとしては世界で初めてフルバランス駆動回路および2.5mm/4極バランス出力端子を搭載

スマホとしては世界で初めてフルバランス駆動回路および2.5mm/4極バランス出力端子を搭載。さらに、BTL接続と、片側のアンプをGND制御のためだけに使うことで安定したGND確保が可能な「A.C.G(アクティブコントロールGND)」というふたつのバランス駆動モードを選ぶことができる。インピーダンスはアンバランス接続時が16〜300Ω、バランス接続時が32〜600Ω。ゲインはHigh/Normal/Low1/Low2の4つを切換可能。

BTL接続とA.C.G接続を選択可能

再生対応フォーマットはDSD(最大11.2MHz)およびWAV/FLAC/ALAC/AIFF(最大384kHz/24bit)、Ogg-Vorbis/MP3/AAC。MQAの再生も可能だ。なおX1Aと同様DSD再生はネイティブ再生はできず、一度PCMに変換するかたち。ただしOTG接続時はネイティブ再生に対応する。

11.2MHz DSDや384kHz/24bit PCMなどの再生に対応する

本体フロントにも「HIGH-RESOLUTION AUDIO」という文字が刻まれている

音質はX1Aと同じサウンドマイスターがチューニングを担当しているので「どちらが上下ということはない」(同社・土田氏)とのこと。

筐体は無垢アルミニウムブロック材から削り出した堅牢なもので、外形寸法は72W×142.3H×11.9Dmm、質量は234g。本体サイドには再生/早戻し/早送りボタンや、誤操作を防ぐHOLDスイッチを備える。昨今の「薄・軽」というスマホの流れからは外れるサイズ感だが、「『音にこだわるとこういうかたちになる』ということで、敢えてこのサイズにした」(同社・土田氏)とアピールされていた。

ボリュームは本体サイドのロータリーボタンにて61ステップで調整可能。またサウンドカスタマイズ機能として、プレシジョンEQやアップサンプリング、リアルタイムDSD変換、ロックレンジアジャスト、デジタルフィルター、フィーチャードEQなどの各種メニューを用意。

ボリュームは本体サイドのロータリーボタンにて61ステップで調整可能

ロータリーボタン周辺はなだらかなカーブを描くデザインになっている


さまざまなサウンドカスタマイズ機能も備える

ホールドボタン(写真中央)も備える
Bluetooth機能も備え、aptX HDにも対応。Micro USB-B/OTGデジタル出力も可能となる。

楽曲管理はアプリ「X-DAP Link」(Win/Mac)で行う。e-onkyo musicからハイレゾ音源を購入し、本機に直接ダウンロードすることもでき、PCレスでハイレゾを楽しめるとアピールする。また、歌詞同期サービス「プチリリ」機能に対応しておりデータベース内にある楽曲なら歌詞表示をしながら再生することもできるとのことだ。


スマートフォンとしての「DP-CMX1」

AndroidOS 6.0(Marshmallow)を採用。クアルコム製プロセッサー「MSM8956 Hexa-Core(1.8G+1.4G)」を搭載。RAMは3GB。

SIMスロットを2基搭載。スロット1はLTE/3Gに、スロット2は3G/2Gに対応する。使用できるのはドコモ系MVNOのSIMとなり、VoLTEなどau系には非対応。また同時待受が可能なDual SIM Dual Standbyにも対応している。楽天モバイルやイオンモバイルをはじめとしたAPN設定に対応しているので、初期設定も簡単に行えるとしている。

SIMスロットを2基搭載

メインカメラには有効画素数16メガピクセルのソニー製Exmor RSセンサーを採用。F値は2.0。4K動画の撮影も可能だ。サブカメラは8メガピクセルで、F値は2.2。動画撮影はフルHDまでとなる。

バッテリーは3,000mAhで、22時間の連続通話および25時間の連続音楽再生(96kHz/24bit再生時)が可能。急速充電できるQualcomm Quick Charge 3.0にも対応する。

またフルレンジスピーカー1基も内蔵しており、イヤホンなしでも音楽を楽しめる。

なお、純正アクセサリーとしてケース数種類、および保護フィルムも発売日にあわせて用意予定。会場にはプロトタイプも展示されていた。今後サードパーティ製ケースなども登場予定とのことだ。

会場には純正ケースのプロトタイプも登場していた



発売を記念したプレゼントキャンペーンも実施する。期間は2017年3月31日まで。e-onkyo musicのダウンロードチケット200曲分(3名)、イヤホン「E900M」(10名)、ヘッドホン「H500MB」(50名)に加え、応募者全員にe-onkyo musicダウンロードクーポン20曲分がプレゼントされるという太っ腹ぶり。

発売を記念したプレゼントキャンペーンも実施

さらに、期間限定ポップアップストア「GRANBEAT CAFE」をオープン。日本橋茅場町にある「CAFE SALVADOR」にて、発売に先駆けてGRANBEATを試用することができる。期間は2017年1月27日(金)〜2月28日(火)(※1月28日のみ定休日)。ホットドリンクを注文した方にはONKYOロゴが記された限定スリーブカップで提供するなど、製品とその空間どちらも楽しめるスペースとなっている。

期間限定ポップアップストアもオープンする

オンキヨーは本日、表参道にて発表会「GRANBEAT LAUNCH EVENT」を開催。同社の宮城謙二社長らが登壇し、製品の説明を行った。

同社宮城社長(左)、土田氏(右)

次ページ「これまでのスマホでの体験は陳腐化してしまうのでは?と思うほどの音」

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