4K UHD BD『ヒックとドラゴン』、映像のリアリティが抜群! 飛行シーンを大画面で“体験”すべし
4K Ultra HD Blu-rayの注目タイトルをプロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。今回のタイトルは現在発売中の『ヒックとドラゴン』。画質と音質の見どころを、大橋伸太郎氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックした。
『ヒックとドラゴン』
STORY
北海の孤島バーク島に暮すバイキングの若者ヒックの優しく我が道をいく性格が、族長の父の頭痛の種だった。一人前のバイキングになるには、天敵ドラゴンと戦って勝たなければならないが、ヒックは気乗りがしない。ある日、森の奥でヒックは自分が傷つけたドラゴンと出会う。伝説のナイト・フューリーだった。ヒックの助けで飛べるようになったドラゴン。その背に乗ってヒックはそれまで一族の誰もが見ることがかなわなかったドラゴンの孤島の巣へ運ばれていく。
映像は精細感と質感に優れ、広大な音場でドラゴンと一緒に舞い上がる
世界中で愛読された英国のジュブナイルの実写映画化。監督・脚本から族長役まで多くをアニメーション版のスタッフ、キャストが引き継いだ。アイスランドのウェストランド諸島でロケを敢行、ヘリにカメラを搭載して北海の絶景を撮影し、CGを援用してアクションシーンの映像を合成した。
ベースとなる実写映像の精細感と質感が抜群に高く、CH10/11主人公ヒック(CH13はアスティと)がドラゴンに乗って空高く舞い上がり、荒海の奇岩の間を駈けめぐる臨場感は息を呑む。劇場ならIMAXで、家庭では最低でも60インチ以上の大画面で「見て体験して」ほしいソフトである。
IMAXの本作。スコープサイズと1.90:1の2種のアスペクトが混在するが違和感はない。Dolby Visionの暗部階調の豊かさを活かし、ダークシーンの見通しがよく美しい。CH1/2/14/18の炎の輝きにレンジピークが活かされているが、むしろ派手な映像効果より北国の光線感覚を随所に盛り込むことで、児童文学由来のファンタジーに生き生きとした現実感を吹き込んでいる。
Dolby Atmosの音響もまた素晴しい。CH13/14はドラゴンの巨体が音場一杯に現われる。CH11/12ヒックの飛行シーンは北海の烈風がびゅうびゅうと音場に吹きわたる。クライマックスのCH16、LFEの地響きを残し断崖が崩れ落ち、CH17大小無数のドラゴンが音場を飛び交い埋めつくす。『ハリポタ』や『ロード・オブ・ザ・リング』のファンならぜひ。
SPEC
●製作:2025年/米 ●ジャンル:洋画アクション ●監督:ディーン・デュボア ●出演:メイソン・テムズ、ニコ・パーカー ●本編ディスク:約125分、スコープ、1.90:1、Dolby Vision ●本編音声:英語Dolby Atmos、日本語Dolby Digital 5.1ch ●字幕:日本語、バリアフリー英語 ●特典:未公開シーン、NGシーン集、受け継がれる愛と絆の物語:「ヒックとドラゴン」メイキング、バーク島ができるまで、ドラゴンに命を吹き込む、バイキングの衣装デザイン、許されざる友情、テスト飛行、監督/脚本 ディーン・デュボアによる本編音声解説
