ストリーミングで“攻め”の戦略

ソニーがSpotifyと組みMusic Unlimitedを捨てる理由とは?

海上忍

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2015年01月29日
ソニーがSpotifyとの共同サービス「PS Music」をスタート

ソニーがSpotifyと提携した新サービス「PlayStation Music」をスタートさせる(関連ニュース)。2月29日のサービス開始時点では米国・カナダなど41の国・地域向けに、PS4とPS3、Xperiaスマートフォン/タブレットというソニー製デバイスのみを対象にスタートする。本稿執筆時点では、日本でのサービス開始時期は未定だ。

ソニーとSppotifyが提携、新しい音楽ストリーミングサービス「PlayStation Music」が今春スタートする

Spotifyについてかんたんに説明しておこう。Spotifyは2008年10月にスウェーデンでスタートした音楽ストリーミングサービスで、いわゆる"聴き放題"を最大の特徴とする。対象の楽曲/アーティストに差はないが、プランは無償と有償(米国では9.99ドル/月)があり、無償プランは広告が表示されるうえ曲スキップの回数に制限が設けられダウンロードしてオフラインで聴くことはできない。有償プランはそれらの制限がないうえ、より高いビットレートが適用されるため音質面でも有利だ。

1月25日付の公式ブログによれば、世界のアクティブユーザー数は6,000万人、うち1,500万人が有料会員だという。わずか2ヶ月前の2014年11月時点ではアクティブユーザー数が5,000万人、有料会員数が1,250万人だったことをあわせると、その勢いのほどがうかがえる。

Spotifyの強みは、抱える楽曲数の多さだ。同社公式WEBサイトで公開されているデータによれば、再生可能な曲数は3,000万以上、さらに毎日2万曲以上のペースで増加しているという。昨年はテイラー・スウィフトの撤退というマイナス要素もあったが、いまだ急成長中のサービスであることは確かだ。ソニーがSpotifyと組む理由のひとつには、全世界での知名度プラスその"勢い"があるに違いない。

ダウンロード→ストリーミングと再編の流れが合致

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