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【追悼】ジョブズ氏がAV機器に革命を起こした「この10年」を振り返る

2011/10/06 編集部:風間雄介
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米Appleは現地時間10月5日、前CEOのスティーブ・ジョブズ氏が逝去したことを同社のホームページで発表した。享年56歳。

2005年9月、日本に来日したときのスティーブ・ジョブズ氏

ジョブズ氏の死を悼み、しばしばライバルと目された同世代のビル・ゲイツ氏もメッセージを発表。またGoogleのトップページにも訃報をシンプルに伝えるメッセージが書かれ、オバマ大統領も声明を発表した。

会社や業種、また商業界や政界という枠組みを超えて死を悼む動きが広がり、逆説的に同氏の存在の大きさが浮き彫りになった。

ジョブズ氏はいくつもの真のイノベーションを、その56年の生涯で成し遂げた。もし彼がいなかったら、世界はいまの世界とは、かなり異なったものになっていたはずだ。

Macintoshが無かったら、WindowsもほかのOSも、今とは違う機能やインターフェースを持っていただろう。

iPodのように洗練されたポータブルオーディオプレーヤーは存在しなかったかもしれない。

iPhoneが登場しなかったら、ここまでのスマートフォンブームは起きていなかったに違いない。

彼が興していなかったらピクサーという会社は無かったし、同社が一役買ったCG技術の進化も、今より確実に遅れていたはずだ。

ここまで多分野にわたって大きな影響を持ち、真に革命的な製品を次々に送り出し、かつビジネスの上でもこれほどの成功を収めた人物は、ジョブズ氏のほかにいない。

彼が起こしたパーソナルコンピューター分野での革新については他媒体を参照頂くとして、この記事では当サイトのニュース記事を参照しながら、ジョブズ氏のオーディオビジュアル機器における功績を紹介していきたい。中には功罪相半ばするものもあるが、なるべくフラットな視点で書いていくつもりだ。

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