HOME > レビュー > オーディオ的にも音楽的にもハイクオリティ。ティグロン“青龍”シリーズのLANケーブル、「抑揚の変化を微細に描く」

PRストリーミングで未知の音楽に出会いたい人に

オーディオ的にも音楽的にもハイクオリティ。ティグロン“青龍”シリーズのLANケーブル、「抑揚の変化を微細に描く」

公開日 2026/03/11 06:35 園田洋世
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

ブルーカラーを纏うティグロンの“アズールドラゴン(青龍)”シリーズに、新たにLANケーブル「MS-DR20L-AD」がラインアップされた。D-RENシースや独自トリートメント技術などを盛り込んだ、次世代LANケーブルの実力を園田洋世氏が体験する。

TIGLON LANケーブル「MS-DR20L-AD(Azure Dragon)」49,500円(0.5m)、59,400円(1.0m)、69,300円(1.5m)、79,200円(2.0m)※すべて税込

D-RENシースや高信頼の端子、独自技術を投入

私はWattson Audioのネットワークトランスポート「Emerson DIGITAL」用の電源に、Azure Dragonの電源ケーブル「MS-DR20A-AD」を繋いで普段ストリーミングを聴いている。

ストリーミングで既知のアルバムしか聴かない人はおそらく少なかろう。私もストリーミングではジャンルや録音年代を問わずに、未知のアルバムをどんどん開拓して日々楽しんでいる。

だからストリーミング再生において枢要な位置を占めるネットワークトランスポート周りには高いS/Nと解像度だけでなく、ジャンルや録音の新旧を選ばない中庸な音質傾向も強く求めている。この点Azure Dragon電源ケーブルはドンピシャなので外せないのである。

そのAzure DragonシリーズにLANケーブル「MS-DR20L-AD」が加わった。

構造はティグロンの最上位LANケーブル「TPL-2000L Professional」(CAT7)のそれをベースにしている。外被にはチューニングスペーサー「D-REN Pro」の制振技術を応用した「D-RENシース」を採用して、微細な振動や外部ノイズの影響を低減。

さらに独自技術「マグネティックZEROプロセス」をマグネシウムシールドに施すことで、磁気干渉と振動の両面から不要共振を排除。

また、かつてないハイスピードかつ広帯域な表現を実現すべく新開発の「H.S.E. Proトリートメント」をも施し、とどめは高い信頼性を誇るドイツ・テレガートナー社製LANコネクターを採用と、価格からして見ると信じられない凄い内容である。早速聴いてみよう。

音楽の抑揚の変化をとてつもなく微細に描く

最初に、付属品グレードのLANケーブルを繋いでQobuzでひと通り聴いてからMS-DR20L-ADに繋ぎ換える。

かなり太いLANケーブルである。古い録音のハイ・ファイ・セット「卒業写真」はいつも山本潤子の歌唱の巧みさに感嘆を禁じ得ないのだが、MS-DR20-ADで聴くと彼女のヴォーカルには情感のきわめて濃やかな表情・表現が込められていたことに気づかさせられ驚く。

どうやらこのLANケーブルは声色や発音そして抑揚の変化をとてつもなく微細に描くことができるようなのだ。

伴奏のギターやベース、ストリングス等はそれ自体いつもより立体的な音像が3次元空間内にビシッと位置を定めているが、それによって高まった音像の実在感は、一音一音の濃やかな表現に込められた情感的なニュアンスをより強く直截に聴き手に伝えることに貢献している。

間奏のストリングスひとつとっても非常に表情豊かなので、聴き手の感情を幾度も、そして大きく力強く揺さぶる。不覚にも曲の最後まで陶然と聴き入ってしまった。この歌のこの録音をいま初めて真に聴き、味わった気さえする…。

ノイズが顕著に下がり生々しい臨場感を再現

いつもオーディオ的な諸要素にもっぱら注目して聴いていたシヴァート・ハイヤムの「Blown Away」は音場のノイズフロアが顕著に下がり、ギターが中央奥に精確に定位し、ヴォーカルの歌い回しが実に繊細で優しさに満ちていることに驚く。

ジョン・バティステ「Is It Over」も伴奏のピアノやコーラスの前後方向の位置が明瞭だが、それらとバティステのヴォーカルの掛け合いがなんともデリカシーに富んでいて心身にじわりと沁みる。

ペターッと平面的な音場に、各音像がごっちゃになった再生音では、掛け合いの主体であるピアノ・コーラス・ヴォーカル各音像の間に、意味のある距離が確保されていることを理解できなかったであろう。

以上はスタジオ録音だが、サラ・バレリス「Love On The Rocks」等のライブ録音も素晴らしい。

ライブ録音の醍醐味はやはり臨場感だ。聴衆の歓声や拍手が実に生々しい。ヴォーカルはきわめて瑞々しくピアノの打鍵は力強い。付属品グレードのLANケーブルを繋いでいたときはカーテン越しに聴いていたとすら思えるほどのダイレクトな臨場感である。

Azure DragonのLANケーブル「MS-DR20L-AD」、予想していたより遥かに高いS/N、解像度と空間表現力を備えている。

しかもその中庸な音調には、さまざまな音調のアルバムを可もなく不可もない凡庸な再生音で聴かせるというような消極的な意義ではなく、どのようなアルバムでも音楽としてそれぞれにきわめて魅力的な再生音で聴かせてくれる非常に積極的な意義があった。

オーディオ的にも音楽的にも素晴らしいLANケーブルである。

(提供:ティグロン)


※本記事は『季刊・オーディオアクセサリー 199号』からの転載です

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク