HOME > レビュー > RFユーザー待望の超大口径標準レンズ、魅力を作例で紹介。「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF」レビュー

PRフォクトレンダー初のキヤノン・RFマウント専用設計

RFユーザー待望の超大口径標準レンズ、魅力を作例で紹介。「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF」レビュー

公開日 2023/11/17 06:30 藤井智弘
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
カメラファンの心をくすぐるマニアックなレンズを豊富にラインナップするフォクトレンダー。いずれのレンズも操作感を追求したMF専用レンズとなり、鏡筒に金属を使用したクラシックレンズを彷彿させる外観に加え、F1やF0.95mを実現した超大口径レンズなど、こだわりと個性が光るレンズばかりだ。

そんなフォクトレンダーのレンズ郡だが、これまではライカMマウント互換のVMマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、ニコンZマウント、マイクロフォーサーズ、そして一眼レフのニコンFマウントのみのラインアップだったが、いよいよキヤノンのミラーレスが採用するRFマウントが登場した。フルサイズ対応の超大口径標準レンズ「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF」だ。

Voigtländer「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF」


SPEC ●焦点距離:50mm ●絞り値:F/1-F/16 ●最短撮影距離:0.45m ●フィルター径:φ67mm ●外径寸法:φ79.3mm×64.0mm ●質量:650g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:キヤノンRF ●価格:¥264,000(税込)

■超大口径ながらコンパクト、フォーカスガイドにも対応

外観は昔ながらのMFレンズを思わせる。金属製の鏡筒は質感が高く、手にした際の満足感も大きい。キヤノン「EOS R8」に装着して試用したが、F1という明るさながらコンパクトにまとまっており、小柄なEOS R8に装着してもフィットする。クラシカルなスタイルのレンズと、現代的で曲線的なデザインを持つEOS R8との見た目のバランスも、不思議と違和感がない。


今回の試用はキヤノン「EOS R8」と組み合わせて行なった。写真はフードを外した状態だが、金属製の円形フードが付属する
MFレンズは操作性が快適な撮影のカギとなるが、本レンズのフォーカスリングは適度なトルクがあり回転もスムーズ。マウントには電子接点を備え、Exif情報のほか、フォーカスガイドにも対応(EOS RPは除く)。ガイドを見ながらフォーカスリングを回せば、画面拡大しなくてもピントの確認が容易だ。

実際に試しみると、F1の浅い被写界深度でも高確率で素早く正確なピント合わせが可能で、スナップ撮影など、咄嗟のピント合わせが求められるシーンでとても便利に感じた。じっくりピントを合わせたい時は画面拡大、迅速なピント合わせにはフォーカスガイド、と撮影シーンによって使い分けられるのは嬉しいポイントだろう。

次ページボケが柔らかく立体感や空気感のある描写

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE