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PR中身が大幅進化、接続安定性やバッテリーも向上

あの“高音質”完全ワイヤレスに待望の第二世代!Astell&Kern「AK UW100MKII」の実力に迫る

公開日 2023/09/29 11:00 高橋敦
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まずはその基本コンセプトから確認。「Knowles製フルレンジBAドライバーをシングル構成で搭載し、Blutoothチップ内蔵DAC/アンプを使わず、外付けのAKM製Hi-Fi 32bit DACチップ『AKM AK4332ECB』と独自アンプ回路で駆動」だ。

BAドライバーのシングル構成は、そのポテンシャルを引き出すのに意外と強力なDACやアンプが必要で、実は完全ワイヤレスでは使いにくい。だがそれをやる!のがAK UW100シリーズのポイントの一つ。

AK UW100MKIIではこれを継承しつつ、音質設計をさらに改善。アコースティック面ではドライバー位置の調整や、アコースティックチャンバーの再設計を施している。BAドライバーの位置を耳の内側寄りへ移動させ、その位置に合わせて音響室の構造や音響メッシュの選定を幾度もトライ&エラーし、ベストな音響を追求。それによって具体的には、音の拡散の抑制、より繊細でダイナミックな低域と豊かな高域表現を実現したという。

エレクトリック面では、デジタルとアナログの回路を分離してノイズを低減。それが音質面はもちろん、接続安定性の向上にもつながったというから結果として一挙両得だ。

秀逸な高域描写、ナチュラルな表現。現代音楽の魅力を堪能できる新サウンド



それではAK UW100MKIIの音質について、試聴した印象をお伝えしていこう。高音質コーデックとしては今回もaptX Adaptive対応となっているので、対応スマートフォンとApple Musicロスレス配信を組み合わせて試聴した。

最初に、初代との音の違いを大まかに述べておくと、特に大きなポイントは高域描写にある。初代はBAシングルらしいシャープさを持ち味としていたのに対して、AK UW100MKIIはBAシングルでありながら、そこに拘らず、よりナチュラル傾向の描写に踏み込んできた印象だ。BAシングルらしさの発揮は初代でやり切ったからこそ次の段階に進んできた。そんなチューニングとも感じられる。

aptX Adaptive対応スマートフォンで試聴。高域描写の秀逸さが際立つサウンドに

その高域描写が特に分かりやすく発揮されるのは、女性ボーカル。例えば田村ゆかり「雨のパンセ」では、強めに出される子音や息の成分によって切なさが表現されているような歌唱だが、AK UW100MKIIはその “子音” や “息” の描写が実に丁寧だ。表現として必要なシャープさをしっかり維持しつつも、耳に刺さる感触にはしない、絶品な仕上がりといえる。

YOASOBI「アイドル」では、AK UW100MKIIのナチュラル&クリアな再生力が、楽器の描写においても大活躍する。

サビ手前でのベースのスラップは、荒い迫力ではなく、滑らかで透明感のあるツルッとしたアタックで気持ちよく抜けてくる。各所のエレクトリックなサウンドも、エッジや硬さを立たせすぎた刺激的な音色にしてしまうことがない。音像の浮かび上がり方も無理なく素直にクリアだ。

ナチュラルでクリアな再生力は、現代的なサウンドとも相性抜群だ

そうなれば、楽曲全体の空間表現も当然クリアだ。この曲も部分的にそうだが、音数を減らして確保したスペースで音の配置や響きを際立たせる、現代ポップスで増えてきたサウンドデザインとAK UW100MKIIの相性は特に良好といえる。同じく現代ポップスの重要要素である低音も、遮音性=密閉性の高さのおかげか、必要十分はしっかり確保されている。

さて、実はこのイヤホン、専用アプリ「AK Control」(iOS/Android)から設定できるイコライザー機能にオフの設定やフラットのプリセットはない。出荷時設定のプリセット「ナチュラル」がこのイヤホンの標準サウンド、メーカーが提示する基本サウンドというわけだ。

ワイヤレスイヤホンは一般に、イコライジング込みで音作りされているものだが、そのセッティングをプリセットとしてユーザーに見える形にしてあるのは面白いアプローチ。「メーカーもイコライザー込みで音作りしているんだから、ユーザーもイコライザーをもっと積極的に活用していいんだよ!」というメッセージに思える。

とりあえず試してほしいのは、プリセットの「ナチュラル」と「バランス」の聴き比べ。ナチュラルを基準にすると、バランスはサブベース帯域の64Hz、ハイミッド帯域の2kHzと4kHzが少し調整されているが、全体としてはかなり似たセッティング。ナチュラルと並ぶもうひとつの基本プリセットと考えてもよいだろう。自身の好みによりフィットする方を選んでほしい。

イコライザー設定画面。左が「Natural」、右が「Balance」

筆者は初代AK UW100を「有線を含めたBAシングル全体の中でも特に優れたサウンド」と評した。そのさらに先を目指し、アコースティックとエレクトリックを合わせて音を作り込めるという、ワイヤレスイヤホンならではの強みを活かしてそれを達成したのが、この “ワイヤレス・モニターサウンド” を謳うAK UW100MKIIだ。

無線有線問わず、“音のよいイヤホン” を求めるのであれば、ぜひチェックしてみてほしい。

(提供:アユート)

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