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PR【PR】音質も装着感もデザインも高い完成度

こだわりの「ビクター」完全ワイヤレスがより身近に!1万円切りでANC搭載の注目機「HA-A30T」を速攻レビュー

公開日 2022/05/19 06:30 工藤寛顕(だいせんせい)
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実用性でいうと、ハンズフリー通話にも最適化されているのは昨今のトレンドにも沿っていて魅力的なポイントだ。左右片耳だけの使用が可能なので、ヘッドセット的に気軽に装着して通話を楽しむことができる。

ケースに収納したところ

また、デザイン面で紹介したメタリック仕上げのパーツはただのデザイン上のワンポイントではなく、風切り音抑制カバーとしての役割も兼ねている。オンライン会議などの機会が増えているだろう昨今においても、場所を問わずに快適な通話ができるのはありがたいところだ。

■音質レビュー:居心地の良さを感じるなめらかな再生力が魅力的



最後に音質をレビューしていこう。今回はiPhone 12 Pro Maxとの組み合わせで、Apple Musicを使用して試聴してみた。

星野源「喜劇」を再生してみると、ドラムスがレスポンシブで心地よく、柔らかく響くシンセの上に踊るような深みのあるベースラインが程よく調和している。遠近のニュアンスもしっかりしていて、ボーカルは近くてダイレクト感があり、かつツリーチャイムなどの細かな音粒の広がり方も綺麗だ。

続いてYOASOBI「三原色」を再生。やはりこちらも立ち上がりがよく、スピード感のある再生が楽しめる。音の粒立ちがよくクリアで、セパレート感もハッキリ。適度にパリッとしつつも必要以上にソリッドではなく、どこかナチュラルさを第一に残しているというか、攻撃的というよりは居心地の良さを感じるなめらかな再生力が魅力的に思えた。

そうした優しさを含んだ響きでありながら、迫力を求めた時にはしっかり応えてくれる表現力の幅広さにも驚かされる。

Wienners「FAR EAST DISCO」では、暴れるような激しく華やかな音像を見事な迫力と力強いアタック感で描いてくれた。この辺りの聴かせ方の上手さに関しては、XXシリーズをはじめとした低音の扱いに長けたJVCケンウッドならではのノウハウが生かされているのだろう。ANC機能と組み合わせれば、ドップリと音楽の世界に浸れること間違い無しの聴き応えだ。

ケースも小型で持ち運びやすい

■Victorが低価格モデルを手掛ける意味を実感できる高い完成度



“あの” Victorブランドから1万円切りの完全ワイヤレスイヤホンが登場したというニュースは、Victorをよく知る人であるほど衝撃的に受け止められただろう。しかし、ひとつひとつの機能や性能を紐解いていくたびに、その完成度の高さに納得せざるを得なかった。決してブランドを安く売り叩いているわけではなく、むしろその価値がより幅広い層に伝わってほしいという並々ならぬ決意が感じられる製品だった。

Victorブランドに憧れるオーディオファンにはもちろんのこと、ブランドを知らない人々にも手放しで勧められるクオリティ&価格に仕上がっていることは、世代を超えて愛された往年のVictorという存在の復活の狼煙といっても過言ではないはず。Victorが手掛ける低価格モデル、それが持つ大きな意味を、この高い完成度をもってぜひ実感していただきたい。

(提供:JVCケンウッド)

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