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音・質感・機能すべてが高次元。Master & DynamicのANC完全ワイヤレス「MW08」レビュー

公開日 2021/04/22 06:30 草野晃輔
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加えて、コーデックは従来機のSBC、aptXに加えてAACにも対応。iPhoneユーザーには嬉しいアップデートも同時に果たした。

ドライバーは、従来機の直径10mmから大型化した直径11mmのカスタムベリリウムドライバーを採用する。Master & Dynamicはその特徴を「豊かで広がりのあるサウンドをさらに進化させた」という。同社のモノづくりの姿勢から、音作りにも相当こだわっていることは容易に想像つく。

しかし、同社からこれ以上音質をアピールする説明はない。先入観なくサウンドを味わって欲しいうメッセージなのだろう。それではここから、気になるMW08の最新サウンドや、ANC性能について詳しく紹介していこう。

ANCはナチュラルで圧迫感なく、音楽に主眼を置いた使い心地

MW08の試聴には、AACに対応するiPhone 12 miniを使用。「Amazon Music Unlimited」で楽曲をストリーミング再生した。

充電ケースから本機を取り出して装着する。ANC性能を十分に発揮させるには、正しい装着が欠かせない。本機の場合、ノズル部分を耳に差し込んでから後ろ方向に回転させることでイヤーチップが耳道にフィットし、しっかりと固定される。

従来機にはフィット感を高めるためイヤーフィンが付属していたが、本機にはない。その分本体の形状に丸みを持たせ、耳にフィットしやすいよう工夫されている。また、この形状変更のためか、重心の位置が体寄りにあるようで、正しく装着すると耳と一体化したかのような感覚になる。重さを感じにくく、走ったり、頭を激しく振ったりしても、ずれることすらなかった。

耳と一体化したかのような高いフィット感で、歩きながらの装着などでもズレを感じることなく快適に使用できた

操作ボタンは左右イヤホンそれぞれに付いている。右イヤホンの上面にあるのはマルチファンクションボタンで、再生や一時停止、ボイスアシスタントの呼び出しができる。左イヤホンには音量調節ボタンがある。リスニングモードの切替えにも対応し、+を長押しでアンビエントリスニングモード、−を長押しでANCをそれぞれオン/オフできる。

アンビエントリスニングモードやANCの設定は、新たに登場した専用アプリ「M&D Connect」から行う。ここでは、各モードの効き具合を選べるほか、本体の電源をオンにした際に同時起動するデフォルト設定や、音楽を再生していない状態(非接続状態)のオートオフタイマー時間を切替えられる。

専用アプリ「M&D Connect」が登場。ノイキャンおよびアンビエントモードの効き具合、オートパワーオフの時間設定などが行える

効き具合は、アンビエントリスニングモードが声を聞きやすくする「VOICE」か、周囲の騒音を満遍なく拾う「AWARNESS」のいずれか、ANCは環境音を中心にキャンセルするフィードフォワード型の「ALL DAY ANC」か、フィードバック型も組み合わせ強力にノイズを消すハイブリッドタイプの「MAX ANC」のどちらかを設定できる。なお、起動時のデフォルト設定は前述の4種類に「OFF」を加えた5種類から1つを選択する。

ANCをオンにすると、スッと周囲の騒音が小さくなる。不自然なまでに騒音をカットするのではなく、あくまでも音楽の再生に影響のある騒音を自然に取り去ったイメージ。その変化量が「ALL DAY ANC」では小さく、「MAX ANC」だと大きくなるといった印象だ。

アンビエントリスニングモードは、ごく自然に外音を取り込んでくれる。それが、「AWARNESS」だとフラットで、「VOICE」にすると声などの中域あたりが一段大きくなる。いずれも周囲の気配が感じられるチューニングで、道路を歩いた際に後ろから自転車が来ているのが分かるほどだ。

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