HOME > レビュー > これは“ニューノーマル”な完全ワイヤレス。オーディオテクニカ「ATH-CKR70TW」を徹底試聴

【PR】最先端スタイルにフィットする万能モデル

これは“ニューノーマル”な完全ワイヤレス。オーディオテクニカ「ATH-CKR70TW」を徹底試聴

公開日 2020/11/13 06:40 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

滑らかなボーカルが魅力。聴き疲れしないウェルバランス・サウンド

特筆すべきは滑らかできめ細かなボーカルだ。手嶌葵のアルバム『I Love Cinemas -Premium Edition-』から「La Vie En Rose」を聴くと、しっとりと漂う甘いボーカルの余韻に耳が心地よく潤う。声の繊細なビブラートの引き出し方が巧みだ。またささやくような息づかいのディテールも丁寧に再現する。かたや伴奏のピアノのシャープな輪郭描写とのコントラストも冴え渡っている。

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのアルバム『Alive』のタイトル曲は、鋭く立ち上がるピアノの低音のインパクトが充実している。バンドによる演奏の熱量を生々しく伝える繊細さと力強さを兼ね備えるイヤホンだ。軽やかで重心の低いエレキベースのグルーヴが空気を震わせる。ドラムスが刻むリズムの躍動感も心地よく身体に染みこんでくるようだ。描く音場のスケールも大きい。

中高域は同じSRシリーズのATH-CKR7TW(2018年発売)に比べるとややマイルドなチューニングになった印象を受けるが、全体の音がよりフラットになり、特に低音域とのつながりが滑らかさを増したことによって、長時間聴いていても疲れないバランスの良さがATH-CKR70TWの魅力だと思う。


ノイキャンの効き具合もナチュラルで「理想的な消音効果」

アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能はハウジングの外側に向けたマイクで集めた環境音を解析して、ノイズ成分だけを打ち消すフィードフォワード方式としている。ノズルの内側にマイクを置いてノイズ解析を行うフィードバック方式を試行錯誤の末、あえて採用しなかった理由はナチュラルな原音再生に近づくことを優先したからだ。

その開発者たちの判断が奏功して、ANC機能のオン・オフを切り換えた際の効果の遷移がとても自然であると感じた。イヤホンの形が外耳のくぼみに隙間なくフィットして、シリコン製イヤーピースもしっかりと環境ノイズをブロックする。パッシブな遮音特性も高いので、総合的に不自然さのない理想的な消音効果が得られるのだ。

シリコン製イヤーピースは4つのサイズが用意され、ぴったりの装着感を選べる。耳へのフィット感は遮音性にも影響してくるので大事なポイントだ。本体色ごとにイヤーピースから充電ケーブルまでカラーが揃っているのもオシャレ

雑踏や商業施設の中で試すと、人の声や細かな生活ノイズがきれいに打ち消される。バスの走行音、エアコンノイズのような低い周波数の騒音が持続的に響く場所でも本機は真価をいかんなく発揮する。地下鉄のレール音のような甲高く不快な騒音も気にならないレベルに和らげてくれる。

ANC機能をオンのまま使っても連続約7時間の音楽再生が楽しめるスタミナは頼もしい。ケースでチャージすると最大で約20時間のリスニングが楽しめる。現状はまだ飛行機に乗って遠出する機会で試せないことが残念だが、近場の外出時には充電ケースごとコンパクトな本機をいつも持ち歩きたくなる。トラベルツールとしても頼もしいワイヤレスイヤホンになってくれるはずだ。

充電ケースはコンパクトで、服のポケットに入れても全く違和感ないサイズ。イヤホン収納部表面はヘアライン仕上げのメタル素材が使われており、蓋をあけるたびに上質なつくりを感じられる。イヤホンは一発であるべき場所にカチッと収納できるのでストレスフリー。充電状況が分かる4段階のインジケーターも備えている


内蔵の高性能マイクで音声コミュニケーションも快適

オーディオテクニカのワイヤレスイヤホンは内蔵するマイクの性能が優れていることでも話題を呼んでいる。その高性能を実感できる場面が大きくふたつある。

ひとつはヒアスルー機能により取り込まれる環境音がとても自然に聞こえることだ。ヒアスルー機能は音楽を通常のボリュームで聴きながら、常時バックグラウンドの環境音をミックスして取り込む。街を歩きながら音楽を聴きたい時に有効な機能だ。ちなみにATH-CKR70TWは本体をIPX4相当の防滴対応としているので、急な雨などの時も安心だ。

タッチセンサーになっている右側パネルをダブルタップすると、音楽のボリュームを一時的に下げて外音を取り込むクイックヒアスルーモードに切り替わる。こちらは駅のアナウンスを聞いたり、イヤホンを装着したまま短い会話を交わしたい時に便利だ。

ヒアスルーはオーディオテクニカの「Connect」アプリから強弱のレベルがコントロールできる。レベルを切り換えてもマイクに由来するようなノイズや、音楽への影響が気になることがなかった。安全にイヤホンリスニングを楽しむためにも、ヒアスルーとANCの機能を積極的に使い分けたい。

もうひとつ、ハンズフリー通話の集音性能についてもATH-CKR70TWは高品位であると感じた。ハウジング内部に小型高性能なMEMSマイクを載せて、ビームフォーミング技術によってユーザーの口元周辺の音声をクリアに拾えるように指向性を持たせている。環境音をキャンセルしながら話者の声を強調して聴けるようにパラメータも設定されているそうだ。

MEMSマイクを2基に加え、過去製品で蓄積されたノウハウを活かしたビームフォーミング技術を採用。周囲の音を取り込みつつ、自分の話し声もクリアに届けてくれる。リモートワーク時のビデオ会議でも活躍してくれるポイントだ。

さらに通話中はANC機能がオフになり、代わりに自分の話し声を周囲の環境音と一緒に取り込んで、イヤホンを身に着けながら通話する際にも自然な開放感が得られる「サイドトーン」機能がオンになる。確かに通話中に自分の声も聞けると、必要以上に大声を張り上げなくても話ができる。テレワーク/リモートワークのコミュニケーションツールとして便利さを実感できるワイヤレスイヤホンだ。

もうひとつ、イヤホンに内蔵するマイクは、通話中に本体を操作するとミュートにできることについても触れておきたい。ビデオ会議の最中、不意に家族との会話が必要になった時にミュートが使えたり、何かと便利だと思う。

次ページConnectアプリを使って自分好みのイヤホンに育ててみよう

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE