カスタムIEMはいいぞ。新人編集部員がオンキヨーのマグネシウムドライバー搭載「シリーズM」を作った

杉山：成藤さん、シリーズMめっちゃ良いですね！

成藤：ですよね。音もさることながら、シバントス補聴器の技術者が開発しているだけあって、フィット感が格別に良い。

杉山：ところで、成藤さんはどうして3モデルのなかからマグネシウムBA一発のIE-M1を選んだんですか？

成藤：マグネシウムBAの本来の音が一番よく分かる構成だからです。

杉山：天ぷらを塩だけで食べるみたいな理由だ…。

成藤：とは言っても、3モデルともかなりキャラクターが違ってきますからね。価格の高い方、BAの多い方が音がいいとはならず、各モデルがそれぞれの魅力を持っているシリーズだと思います。

杉山：僕も最終的にはIE-M1かIE-M3かで迷いましたけど、ハードロック／メタルをどっしり鳴らしてくれるあたりが決め手になってM3を選びました。

あと、T2端子のイヤホンって初めてだったんですけど、かなり使いやすいですね。抜き挿しが手軽だし、付属のEstronケーブルもタッチノイズがほとんどないのでストレスフリーです。

成藤：実は僕も初T2なんですけど、手軽なのに固定具合も問題ないですし、挿抜で端子を潰しにくい作りなのが嬉しいですね。最近は採用例も増えてきているから、リケーブルの充実も期待できそうです。

杉山：とか言ってますけど、その見慣れないケーブルは一体…。

成藤：我慢できなくて自作しました。聴いてみます？

杉山：沼の底から手招きしないでくださいよ。聴きますけど…。

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こうして手に入れた初のカスタムIEMだったが、音、見た目、使い心地など、どこをとっても大満足の一言に尽きる。しかしそれと同時に、「これから新しいイヤホン買うならカスタムを視野に入れていいのでは？」と思うくらいに、新しい扉を開いてしまった感もある。

記者は今回ONKYO BASEでオーダーしたが、前述のとおり現在は新型コロナウイルス感染拡大を受け休業中。直販サイト「ONKYO DIRECT」で注文を受け付けている。愛眼（株）との提携がスタートしたことにより、全国約220店舗の「メガネのアイガン」にて耳型採取ができるようになったため、秋葉原まで足を運ばずとも、全国どこからでもオーダー可能だ。シリーズMでしか味わえないマグネシウムBAの音を、ぜひとも体感してみてほしい。

（協力：オンキヨー＆パイオニア株式会社）