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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第246回】

家から出ないで“音変”!「スマホの音をいちばんおいしくできる」食器&空箱&諸々選手権!

2020/04/24 高橋敦
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家にある「何か」でスマホの音をとりあえず変化!

在宅なご時世、どうせ在宅なら仕事にせよ何にせよ、音楽やらラジオやら何か聴きながら作業した方が気分も効率もよい。音楽もラジオも、今や何でもスマホで聴けるし。

だがしかし作業中のながら聴きにはイヤホンよりもスピーカー!
だがしかしスマホ内蔵スピーカーの音はアレだ!
だがしかしこの状況での大きな出費は避けておきたい!
そうだ! いまはすでに家にあるものだけでスマホのスピーカーからの音をどうにかしよう!

というわけで今回は緊急企画。古来より伝わる「スマホをマグカップとかに入れると音の感じがよくなったり音量感も上がったりするよね」的な裏技に倣い、筆者宅で目についたマグカップやら何やらにスマホを手当たり次第に放り込んだりして、その音調や音量の変化をチェックしまくってみた。

なおここで試す「筆者宅で目についた諸々」だが、まったく同じものはみなさんのお宅に存在しなかったりするだろう。しかし別にそれそのものを用意する必要はない。この記事は、
「こういう形、大きさ、素材のものにスマホを入れるとこんな感じの音になるのか」
という「傾向をつかむためのサンプル」としてもらえればOKだ。

さてでは……

勝負の舞台は、ちょうど適当な高さと思えた椅子の上に設置した特設ステージ。リスニングポイントである筆者の頭部は、スマホから1mほどの距離、スマホに対して30度ほどの角度とした。

特設ステージはこんな感じ

スマホはiPhone 6。これは「iPhone Xサイズだと普通サイズのマグカップに入らない」という理由からだ。それにiPhone Xのカメラで撮影するからそのiPhone Xは実験用には使えないし……。

iPhone X、マグカップに入らず不戦敗……

懐かしのiPhone 6の出番だ!

注意点として、スマホの機種ごとのスピーカー配置の違いはカップ等に入れた際の音質変化にも大きく影響する。今回のテスト結果には「iPhone 6の場合」という注釈が付くので、そこは強く考慮しておいてほしい。

iPhone 6は音楽再生等の場合こちらのスピーカーからのみ音を出す

iPhone Xとかはこの通話用スピーカーが音楽再生時にも活用されている

例えば「ステレオスピーカー」と謳われているスマホ一般は上記のiPhone Xと同じく、耳元の通話用スピーカーが音楽等の再生時にも活用される仕組みなことが多い。するとマグカップくらいまでの深さの食器等に縦に入れた場合、耳元側スピーカーはそこからはみ出るため、そちら側から出る音は食器等の影響をあまり受けないわけだ。そのおかげで「容器内で音が響きすぎて妙にこもって聞き取りにくい」のようなことにはなりにくい。

逆に言えば今回サンプルとしたiPhone 6は、食器等に入れた際にその影響をより大きく受けやすいタイプのスマホ。なので以降のテスト結果は音の変化が比較的「おおげさ」に出ているかと思うが、「極端な例=わかりやすい例」として参考にしてもらえればと思う。

次ページ地上最強の容器を知りたいかーーッ!!

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