話題沸騰中、フルテックNCF Boosterシリーズ姉妹品
新しいケーブル環境整備アイテム「NCF Booster-Signal」の効果を福田雅光氏が徹底検証！
公開日 2018/09/19 18:30
福田雅光
■試聴の結果、確認できたさまざまな効果
各部分での作用と効果を検証、幅広い用途で魅力を発揮した
モデル名にはSignalとあるが、電源部にも使うことができる。パワーアンプに接続する電源ケーブルのIECコネクター部に装着すると、透明度が向上し、中高域の抜けが良くなり、レスポンスを強化して効果は魅力的だ。
コンポーネントや壁コンセントに接続された不安定なコネクターやケーブルの振動を効果的に吸収し、特殊素材「NCF」の効果で静電気も抑えて、それぞれのパフォーマンスを飛躍的に向上させる
低音は歯切れ良く鈍さが発生しない。低音弦楽器は解像度を高め、高音の表情もきれいに澄んでいる。
XLRケーブルのプリ、パワー間の中央部に装着する方法では、中低音に厚みを出し、低音の質感や低音リズムなどが改善される。パワーアンプ入力のXLRプラグ部に装着。この場所の方が厚みと透明度のしっかりした作用が感じられる。解像度も高く得られる。
プリアンプXLR出力のプラグ部にもさらに装着する。低音力が強化され、さらに厚くエネルギーと重心を下げ、質感を高める。ただ、プリ、パワーアンプ間の両端に装着するのは効き過ぎる場合もある。その際は、どちらか片方で効果的な方を選ぶといいだろう。
パワーアンプXLR入力部に別売のトップクランプを追加すると、低音の重量感が出るため響きに一層の深みが出る。高音は解像度とSN比を高め、すっきりする。
■ますます用途が広がり魅力度が大幅に向上した
スピーカーケーブルが床と接触する部分は格段の効果
NCF Booster-Signalの、システム経路での効果を試してみたが、それぞれの場所でメリットを確認できる。
試作段階の試聴での印象も含まれているが、最終バージョンをスピーカーケーブルのケーブルスタビライザーとしてテストすると、音質は高ＳＮ比で澄みきり、この種のアクセサリーとしては格段な効果をみせる。
これまでの電源プラグ／コネクターのみならず、RCAやXLRプラグ、HDMI、USBなどの信号系統、スピーカーケーブルや、プリアンプ、パワーアンプの各端子、壁コンセント部にも活用できる
解像度が高く、音質は瑞々しい。ボーカルのフォーカスを絞り、高域特性は繊細に冴えてくる。テストに使用したのは1mで約2,000円程度のケーブルだが、こんなに影響することには驚かされる。
どの部分にも効果を感じることができた。導入には、最初から全てに装着できなくても、まずは重点的に採用して、様子を見て、それから必要を感じたところへ追加していくといい。電源ケーブルやスピーカーケーブルなどをフローティングする効果は、見逃せないものがある。
【NCF Boosterの仕様】
●トップクランプ素材：特殊ステンレスブロックとオーディオグレードNCF調合ナイロン樹脂●クレイドル：カーブドタイプ●外部サイズ：約94×99.7mm●高さ：基本設定80mm／延長設定で140mmまで調節可能（それ以上はオプション追加）●質量：基本設定580g、延長設定630g
【NCF Booster-Signalの仕様】
●クレイドル：フラットタイプ（一番低い位置での高さは44mm）●外部サイズ：約94.1×99.7mm●高さ設定：基本82.5mm、延長142mm（オプションでさらに追加可能）●質量：基本約280g、延長約340g ※トップクランプは付属せず別売
【共通仕様】
●構造：独自調合マルチマテリアルハイブリッド構造●ベースユニット素材：オーディオグレードABS樹脂、鉄製カウンターウェイト、シリコン注入・鉄製衝撃吸収プレート●クレイドル素材：オーディオグレードABS樹脂とNCF調合ナイロン樹脂（静電効果）●シャフトバー、シャフトバーキャップ、調節ネジ素材：ニッケルメッキ真鍮●付属品：エクステンションシャフトバー×2、シリコン固定リング×2
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