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ワイヤレス接続の利便性も確認

コンテンツ急増中のいまが“買い時” 、エプソン「EH-TW8300W」で4K/HDRを大画面視聴

公開日 2018/02/14 10:00 山本 敦
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4K/HDRコンテンツが増えゆくいまが“買い時”

4K/HDR対応のコンテンツも着実に増えている。2017年末にGfKジャパンが発表したプレスリリースによれば、国内で発売されているUHD BDのタイトル数は作年秋に120作品を超え、邦画の『シン・ゴジラ』や『君の名は。』などヒット作がUHD BD化されたことで、これからの市場拡大にも期待が膨らみつつあるという。

そのほかNetflixは、オリジナル作品を含む4K、あるいはHDR対応の映画・ドラマを数多く配信している。国内のサービスではひかりTVが4K、HDRのコンテンツ制作・配信に積極的だ。NTTドコモと組んで提供する「ひかりTV for docomo」では、Android TVを搭載したSTB「ドコモテレビターミナル」を発売し、4K対応プロジェクターやテレビで手軽に楽しめる環境を提供する。4K/HDRコンテンツを楽しめる環境が急速に整いつつある今こそ、「4Kプロジェクターの買い時」なのだ。

今回は音元出版の視聴室にEH-TW8300Wの実機を用意し、あらためて4K/HDRコンテンツの画質と、VODコンテンツとの相性の良さを確かめてみた。

実際に4K/HDRコンテンツを視聴。接続はプレーヤーと「WirelessHDトランスミッター」をHDMIケーブルでつなぐだけで良い

UHD BDタイトルの画質は、プロジェクターをパナソニックのプレーヤー「DMP-UB900」と組み合わせて視聴した。プロジェクターには電源ケーブルをつなぐだけ。WirelessHD対応のトランスミッターは映像のほかに音声信号もワイヤレスで飛ばせるが、EH-TW8300Wは本体にスピーカーを内蔵していないので、プレーヤーの音声専用HDMI、またはトランスミッターのHDMIからアンプやサウンドシステムに出力して音を楽しむ格好になる。

UHD BDの映画は『君の名は。』と『キングコング:髑髏島の巨神』を視聴した。ともに映像モードはプリセットの「ブライトシネマ」を選択した。『君の名は。』ではクライマックスのシーン、漆黒の夜空に彗星のまぶしい光の尾が煌めいた。スクリーンいっぱいに広がる鮮やかな色のキャンバスに息を呑んでしまう。これぞ大画面で観る4K/HDR映像の醍醐味だ。

山頂から朝焼けを望むシーンでは、主人公の足もとに広がる雲海の鮮やかな空気感、立体的な映像を見ながら思いがけず足もとがふわついたような錯覚までおぼえた。闇夜を駆け抜ける主人公が履くローファーの革の色もしっかりと黒く沈んで見える。“dreamio”シリーズが進化を重ねるごとに暗部の表現力を磨いてきたことを改めて実感した。

プロジェクターの設定画面。4K/HDR信号がワイヤレス伝送されていることが分かる

『キングコング』は、物語の序盤でキングコングが初めて登場するシーンを見た。ヘリコプターと“巨神”の対決シーン。燃え上がる炎の明るさが飽和することなく、濃く鮮やかな色をスクリーンに描く。真に迫る空気感を肌で感じて、瞬く間に物語の舞台に引き込まれてしまった。そしてどちらの作品を視聴している間も、無線伝送であることを意識させるようなノイズの干渉や信号のドロップアウトはまったく発生しなかった。

このほか、HDMI接続のストリーミング端末「Air Stick 4K」をトランスミッターに接続し、YouTubeの4K動画を視聴してみた。

「WirelessHDトランスミッター」は側面にもHDMI入力端子を1系統装備。写真は「Air Stick 4K」を装着したところ

こちらの場合はWirelessHDの無線伝送より、むしろAir Stiick 4Kを接続するインターネット環境のスピードが安定しているかによって視聴体験の質が変わってくる。できる限り速く安定したインターネット環境を整えておきたい。

Air Stick 4Kは近日中、ソフトウェアアップデートによってNetflixの4K/HDRコンテンツを楽しめるようになるそうだ。また「Chromecast Ultra」に「Fire Stick 4K」「Apple TV 4K」など、4K/HDRコンテンツを楽しめるデバイスが増えており、安価なものも多い。より身近になった4Kホームシアターを、ぜひ実際に体験してみてほしい。

(*註)4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示することです。


(山本 敦)

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