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2.5mm/4.4mm端子を用意

オーディオテクニカのバランス対応A2DCリケーブルを、ATH-LS400/ATH-CKR100と組み合わせて検証

公開日 2018/02/08 11:07 岩井 喬
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BA型「ATH-LS400」では音の締まりが顕著に向上

まず「ATH-LS400」と、2.5mm端子採用の「HDC312A/1.2」、4.4mm端子搭載の「HDC314A/1.2」を組み合わせて検証する。ATH-LS400は専用設計となるBA型ドライバーを低域用2基、中域用1基、高域用1基組み合わせた4BA構成のイヤホンで、チタンと高耐久性特殊樹脂によるハイブリッド導管を採用。高域用ドライバーは耳孔と同軸に配置され、高域特性を向上させている。

ハウジングもステンレスと特殊樹脂を用いたハイブリッド構造を採用。シリーズ最高峰として一般的なBA型が苦手とする密度感と帯域間の繋がりを解決し、リッチで厚みあるシームレスなサウンドを実現している。

まず標準ケーブルのままAstell&Kern「SP1000」で鳴らしてみると、モニター気質なドライな描写力と、肉付き感を持たせた安定感あるボーカル表現、力感のあるオーケストラの押し出し感を味わうことができた。管弦楽器の旋律はハリ艶良くしなやかに際立ち、音像の輪郭もメリハリ良く描き出す。ロックのディストーションギターも密度良くリッチで、ピアノやホーンセクションは厚みを持たせつつもブライトに輝く。

ATH-LS400に「HDC312A/1.2」を組み合わせてバランス駆動すると、音像が引き締まり、よりクリアな印象に

ケーブルをHDC312A/1.2に交換し、SP1000でバランス駆動のサウンドを確認してみると、音像の引き締め感が向上。中低域のふくよかなリリース感が整理され、音場のクリアさも増す。ディストーションギターやホーンセクションの旋律はパキっとしたエッジがより良く表現され、エナジーに満ちたサウンドになる。

シンバルワークやピアノの響きも透明感が出ており、定位もフォーカスもよく表現。ボーカルは肉付き感を維持しつつもクールな艶感を際立たせ、スッキリとした描写としている。楽器のニュアンスはより細かくトレースし、リズム隊の制動性を高め、ドライな傾向を進化させているようだ。

4.4mm端子によるバランス駆動では、1つ1つの音の再現性や密度感が向上

一方、ソニー「NW-WM1Z」では、一段と艷やかなサウンドとなる。標準ケーブルによる3.5mm端子での接続では、オーケストラのふくよかなハーモニーと奥行きが豊かに表現され、余韻も自然だ。ボーカルの肉付きも十分で、口元の潤い感をクールに演出。ロックのリズム隊は弾力良く、ディストーションギターは軽快さが感じられるようになった。ホーンセクションやシンバル、ピアノの響きはクリアさが増し、余韻の音色も澄んでいる。

4.4mm端子を採用した「HDC314A/1.2」との組み合わせでは、音の密度や1音1音の再現性が向上

こちらも4.4mm端子を搭載したHDC314A/1.2に交換し、バランス駆動を試してみると、音像の太さと制動性のバランスに優れたサウンドに進化。密度感良く安定した傾向であり、リズム隊やディストーションギターの低域はどっしりと沈み込み、重心低く落ち着いた響きを見せる。ボーカルの芯も厚みがあり、伸びやかで、口元の潤いもナチュラルに描写。リバーブもスッキリと爽やかに感じられる。

低域の張り出しも制動良く引き締まり、音場の見通しも深い。SP1000とは対照的にモニター的な志向からよりオーディオライクな傾向にシフトしているようだが、1つ1つの音の再現性や密度感のクオリティは、同梱ケーブル時よりも数段向上している。リケーブルによってハウジング側のプラグカバーがメタリックに際立つこともあり、標準仕様より高級感ある装いになる点もメリットと言えるだろう。

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