音質や使い勝手をチェック

デノン「HEOS」は、ほかのワイヤレススピーカーと何が違うのか?

山本 敦

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2017年05月01日
デノン「HEOS」シリーズは、家庭内ネットワークにつなぐことで、音楽ストリーミングや音楽ファイルの再生をワイヤレスで楽しめるオーディオシステムだ。複数のHEOSを簡単に連動させることもでき、家の中で「いつでもどこでも音楽を楽しめる」環境を構築できる。

デノン「HEOS」は、手軽に「家中に音楽を満たす」ことを実現してくれる

言い方を変えれば、ネットを介して音楽を聴くのが当たり前になった現代における「人」と「音楽」との間にある多面体の接点を、カバーしてくれるネットワークオーディオと言えるだろう。

HEOSは2014年夏に欧米で先行して発売され好評を博していたが、この日本でも音楽ストリーミングサービスが普及してきたタイミングを見計らい、この春より販売が開始された。ラインナップは、ネットワークスピーカー「HEOS 3」と「HEOS 1」、ワイヤレスプリアンプの「HEOS Link」、およびHEOS 1専用のバッテリーユニット「HEOS 1 Go Pack」だ。

HEOSシリーズ

コンパクトサイズなスピーカーは置き場所を選ばない。専用のスマホアプリを使えば本体の設定や、音楽再生のコントロールも自由自在だ。HEOS 1にバッテリーパックを装着すれば、ポータブルスピーカーとしても使える。

HEOS 1(左)とGo Pack(右)

Go Packを装着したところ

今回、このHEOSをじっくり使ってみて、そのユーザビリティーやサウンドを検証してみたいと思う。

ワイヤレス設定はアプリを使って数ステップで完了

本体をホームネットワークにつなぐ際は、まずはスマホに専用アプリ「HEOS」をインストール。アプリの指示に従って設定を進める。なお、最速11acによるWi-Fi無線接続とLANケーブルによる有線接続との両方に対応する。

基本はWi-Fiでの接続となるが、初期設定には同梱のセットアップケーブルを使う。ホームネットワークにスマホを接続してから、イヤホンジャックにケーブルを接続し、HEOSの外部入力につなぐ。本体背面の「CONNECT」ボタンを押して少し待つと、アプリにネットワークのパスワードを入力する画面が現れるので、パスワードを入力すれば接続設定は完了だ。

無線接続の場合、本体設定のため3.5mmステレオミニケーブルを使用する

設定方法はすべてアプリの指示に従うだけで数ステップで完了するので、不慣れなユーザーでも安心だ

接続したHEOSには名前をつけることができるので、「リビングルーム」や「寝室」など、主に使う場所によって異なる名前を設定しておくと、後に複数台のHEOSを導入したときにもすぐに見分けが付く。

アプリからネットワーク上の「HEOS」を見たところ。各端末に使用場所の名前をつけるとわかりやすい

LANケーブルをつないで有線接続する場合は、パスワード入力も不要でもっと簡単だった。アナログイヤホンジャックを持たないiPhone 7の場合は、iPhone 7に同梱されているLightning-3.5mmヘッドホンジャック変換アダプターを使えば同じステップで同様に接続できる。

HEOSで音楽を再生する

HEOSアプリを起動し、画面下に並ぶメニューから「ミュージック」を選択すると、HEOSで再生できる音楽ソースの一覧が表示される。HEOSは「Spotify Connect」機能を搭載し、HEOSアプリを入れたスマホをリモコン代わりに、Spotifyの音楽ストリーミングをHEOSから再生することができる(Spotify Connectを利用する場合には、有料プランの契約が必要)。再生はあくまでHEOSで行うので、音楽を聴きながら同時にスマホで通話したり、ゲームをしたりできるのもメリットだ

HEOSの再生ソース一覧画面

Spotifyの楽曲を再生しているところ

なお、5月24日実施予定のアップデートで、国内最大級のストリーミングサービス「AWA」も、HEOSから直接再生できるようになる(有料プランの契約が必要)。筆者もAWAをメインに使っており、初のAWA対応ネットワークスピーカーとなるHEOSの連携がどれほど便利か、今から楽しみだ。

そのほかのネットワーク系の音楽ソースとしては、インターネットラジオ「TuneIn」やクラウド音楽サービス「SOUNDCLOUD」などが発売直後から国内でも利用できる。

ホームネットワーク内にあるNASやPCなど、サーバー機器に保存した音楽ファイルはネットワーク経由でHEOSから再生できる。ハイレゾ音源はDSDが最大5.6MHz、リニアPCMは192kHz/24bitのファイルまで再生できるが、いずれもリニアPCM(CDクオリティ)での再生となる。

USBメモリーを直接挿して、音楽ファイルを再生することも可能だ

音楽ファイルを保存したUSBメモリーを本体背面のUSB端子に装着すれば、こちらもスマホから操作して再生でき、さらには同一ネットワーク内の他のHEOSデバイスから再生することもできる。またBluetoothも内蔵。HEOS1にGo Packを装着してポータブルで使用するときは、Bluetoothでワイヤレス再生ができる。

プレイリスト再生機能も充実する

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