HOME > レビュー > ボーズの新たな提案 − 360度サウンドのBluetoothスピーカー「SoundLink Revolve」速攻レビュー

【特別企画】部屋の中からアウトドアまで

ボーズの新たな提案 − 360度サウンドのBluetoothスピーカー「SoundLink Revolve」速攻レビュー

2017/04/18 山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ボーズの定番Bluetoothワイヤレススピーカー「SoundLink」シリーズに、また新たなファミリーが加わった。個性的な円筒形デザインの360度サウンドスピーカー「Bose SoundLink Revolve Bluetooth speaker(以下:SoundLink Revolve)」だ。

Bose SoundLink Revolve Bluetooth speaker

>>ボーズ製品サイトはこちら


ボーズではWi-Fi接続にも対応するネットワークスピーカー「SoundTouch」シリーズも展開しているが、SoundLinkシリーズはスマホやポータブルオーディオプレーヤーなどとシンプルにBluetoothでリンクして楽しめることから、“はじめてのワイヤレススピーカー”としてエントリー層を中心に人気の高いモデルだ。なお新シリーズには本体のサイズやバッテリーの容量が大きめの「SoundLink Revolve+」も同時期に追加される。

独自技術が可能にしたコンパクトでパワフルな360度スピーカー

SoundLink Revolveの最も大きな特徴は、360度の無指向性スピーカーなのに本体サイズがコンパクトで、なおかつパワフルな音を出せるところにある。一般的に360度へ均等なバランスで音場を広げることのできる無指向性スピーカーは、本体に複数のユニットを搭載しているためにボディのサイズが大きくなりがちだ。あるいは本体がコンパクトにできたとしても、肝心の音が痩せていて迫力がないということもある。

SoundLink Revolveの背丈はおよそ15cm。底部の最大直径は約8.2cm。ちょっとしたスペースを見つけて置ければ、そこが本機の活躍できる場所になる。重さはわずか0.67kg。ポータブルスピーカーとして、内蔵バッテリーでフル充電から12時間連続して音楽再生が楽しめる。給電はUSBアダプターで行う仕様だ。

側面下部に3.5mmステレオミニジャック、USB microB端子を装備

本体操作は天面のボタンから行う

本体はIPX4相当の防滴性能を備えているので、アウトドアや、キッチンなど家の中での水仕事の時間にもSoundLink Revolveで音楽を楽しめる。

IPX4相当の防滴性能を備えているため、ちょっとした水場での使用も可能

エンクロージャーの素材は表面をスムーズに整えたアルマイト塗装のアルミニウム。カラーバリエーションはラックスグレーとトリプルブラックの2色が揃う。数千個におよぶ細かいパンチ穴は、ルックスの高級感だけでなく、360度方向に広がるリッチな音の広がり感をつくりだすためのものだ。

カラーはラックスグレーとトリプルブラックの2色をラインナップ

ポータブルスピーカーとしての軽さとコンパクトサイズを追求するため、内部構造にはボーズ独自の技術を採り入れた。360度スピーカーをうたう製品の中には、スピーカーユニットを本体の前後に1基ずつ配置して“360度ライク”な音場感をつくりだしているものも多い。このような設計の場合、スイートスポットが狭く限られてしまいがちだ。かといってより多くの数のユニットを乗せると、本体が重く、大きくなってしまい肝心のポータビリティに影響が及ぶ。

そこでボーズは1本のフルレンジドライバーだけでスムーズで広がりのある無指向性サウンドをつくり出せる技術を突き詰めた。スピーカーユニットを本体のボトムサイドに、開口部を下に向かって配置。さらに独自設計のリフレクターにユニットから出る音をぶつけてワイドに、かつ均等に放射する。下向きに進む音響エネルギーの特性を活かし、筐体サイズを超えた力強い音を360度方向に広げることに成功した。さらに本体上部、前後の向きにパッシブラジエーターを1基ずつ設けて低音再生の強化も図っている。

次ページ実際に360度サウンドを聴いてみる

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE