LDACにも対応のUSB-DAC/プリメイン

コンパクトで高品位、なおかつ「全部入り」 − ティアック「AI-503」を小原由夫が聴いた

小原由夫

前のページ 1 2 3 次のページ

2017年04月03日
コンパクトながら高品位な仕様で人気のティアック「Reference 503シリーズ」。その最新モデルとなるUSB-DAC/プリメインアンプ「AI-503」を小原由夫がレビューする。

TEAC「AI-503」¥OPEN(予想実売価格128,000円前後)

オーディオコンポーネントの横幅は、430mm前後と相場が決まっていた。長い間この寸法が標準コンポサイズと言われてきたのだが、このサイズにしなければいけないというルールは無論どこにもない。

否、この寸法は、現代の生活環境やニーズにむしろそぐわなくなってきているのではないかとさえ思う。人々のライフスタイルがどんどん先鋭化し、シンプルかつスマートに生きようという時流の中で、必要最低限(最小限)の物しか持たないという生き方が尊ばれている昨今だ。一例を挙げれば、携帯電話(iPhoneがひとつの象徴)がそのサイズ的な基準として、身の回りのモノはここ数年どんどん狭小化しているのである。

オーディオとて例外ではなく、近年はコンパクトな製品が支持を集めている。ティアックの一連のコンパクトコンポ「Reference 503シリーズ」は、そうしたニーズに合致するもので、いま注目度が非常に高い。

503シリーズは、横幅290mm(端子部等の突起を除いた設置スペースは、ほぼA4サイズ)。そのサイズの中にティアックが有する最新のテクノロジーやノウハウがぎっしり詰めこまれている。業務用のTASCAMブランドで培った資源も存分に活かされているのである。

フロントパネルには2基のメーターを搭載。針の動きにまでこだわっているという

ヘッドホン出力はステレオミニ端子で、4極グランド分離出力に対応。その上に配置された3.5mm端子は、アナログ入力/光デジタル入力兼用となる

一方でAI-503は、製品カテゴライズが少々難しい。優秀なUSB-DACを内蔵したモデルだが、DACとしては単独使用できず、USB-DAC内蔵プリメインアンプという呼称が最もフィットするのだが、ヘッドホンアンプとしても極めて優秀。何せ最大600Ωのハイインピーダンスヘッドホン(多くは業務用)を難なくドライブする高い駆動力を備えているのだ。

本体カラーはブラックとシルバーの2色

さらにはソニーが提唱するLDACコーデックに対応したBluetooth機能も内蔵。まさしく現代のオーディオコンポに要求される機能を全方位ほぼ網羅したオールインワン製品なのである。

付属のリモコン

AI-503の背面端子部

最新DACを2個使う豪華仕様。早速音質を確かめる

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク