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<山本敦のAV進化論 第96回>

風呂やキッチンでも手軽にテレビ。ブルーレイ再生もできる“プライベート・ビエラ”を使い倒す!

公開日 2016/06/22 11:38 山本 敦
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画質はスタンダード/ダイナミック/リビング/ナイトのプリセット4つと、詳細をカスタマイズして保存できるユーザーの計5種類から選ぶ。視野角は浴室の限られた広さの中でじたばたせずにゆったりとテレビを楽しむぶんには十分に広いと感じた。

画質・音質の設定画面

タッチ操作でパネルにさわると表面に指紋が付いたり、水に濡れて乾いた跡が目立つことがある。モニター部は水で薄めた食器用中性洗剤で洗えるので、きれいな状態がキープできるので便利だ。なお今回は試さなかったが、入浴剤を混ぜたお湯が付着しても大丈夫なようだ。


スピーカーはベゼルの下側に向いて搭載されている。アクリルのフレームを反射して前に向かって音を放出するデザインとした
音声はモニター本体、ベゼルの下側に2つのスピーカーユニットから出力された音をアクリル素材のフレームに反射させて前方に広げるデザインとしている。指向性が少し狭いが、モニター本体の向きが簡単に変えられるので、キッチンやお風呂で使うことを前提に考えれば必要十分な仕様と言える。

音質設定は「スタンダード」のほか、低域と高域を強調する「ミュージック」、高域の聴き取りにくい成分を補正する「快聴」のほか、お風呂での反響音を抑える「お風呂」の4つがある。

「お風呂」の実力を試してみたところ、残念ながら筆者宅の浴室では反対に声の帯域が引っ込んでしまって、ドラマやバラエティ番組の出演者のセリフが聴こえづらくなってしまった。「快聴」を選んだ状態が一番しっくりときた。

深夜の入浴時には浴室に音が反響してかなりうるさくなりがちだ。開催が迫るリオ五輪の競技はリアルタイムでテレビ観戦しようとすると深夜の時間帯が多くなりそうなので、お風呂で観る場合は全体にボリュームを控えめにする配慮が必要かもしれない。

放送の字幕表示にも対応。夜の遅い時間に浴室でボリュームを上げづらい時に役立った

■「お風呂テレビへの考え方が変わった」

筆者はもともと入浴は手短かに済ませる質なので、今まではお風呂でわざわざテレビを見たいとは思わなかったが、今回のプライベート・ビエラでBDディスクの再生を楽しんでみて考え方が変わった。家族とは趣味が合わず、リビングのテレビを占有してゆったりと見るには気が引けてしまう“俺好み”の映画などは、風呂でゆっくりと楽しめる時間ができた。

モニターはバッテリーを切った状態であれば3.5時間でフル充電になり、以降2.4時間から3.3時間は連続駆動ができるので、ハリウッドの大作系は微妙なところだが、ヨーロッパや邦画のドラマ系作品ならまるまる1本お風呂で見られる計算だ。

次ページ録画や細かな機能にも気配りがあり使いやすい

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