HOME > レビュー > CDリッピング対応で使い勝手がさらに進化。ソニー「HAP-Z1ES」の最新アップデートを検証

【特別企画】ハイレゾ対応HDDオーディオプレーヤー

CDリッピング対応で使い勝手がさらに進化。ソニー「HAP-Z1ES」の最新アップデートを検証

公開日 2015/11/16 11:00 角田郁雄
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
編集部が検証! 「HAP-Z1ES」使いこなし術

<使いこなし1>
CDリッピングした音楽ファイルをPCやNASにバックアップする


HAP-Z1ESでCDリッピングを行った場合、本体HDDに直接取り込んだ音楽ファイルを取り出して別の機器で聴いたり、あるいはまるごとバックアップしたいという場合もあるだろう。その場合は、Windows/PC用アプリ「HAP Music Transfer」(Windows用DLサイトMac用DLサイト)を用いれば簡単だ。

本アプリを立ち上げて「HAPを参照」をクリックすると、HAP-Z1ESの本体HDDを参照。Windowsではエクスプローラー、MacではFinderから本体HDD内を閲覧することができる。CDリッピングした音源は「Imported」というフォルダ内に格納されているので、ここからPCやNASへドラッグ&ドロップで音楽をコピーすれば、簡単にバックアップが可能となる。

ここではWindowsの場合を紹介。(1)パソコンで「HDD Music Transfer」を開いて「HAPを参照」(赤枠で示した部分)をクリック

(2)エクスプローラーが立ち上がり「HAP_Internal」というフォルダが参照される


(3)その下層の「Inported」フォルダを開くと、HAP-Z1ESでリッピングしたアルバムのフォルダが並んでいる

(4)バックアップしたいものを、ドラッグ&ドロップでPCやNASのフォルダへコピーする

ただし、HAP Music Transferで監視対象としているフォルダ直下にはコピーすると、ソフト側が新しい楽曲と認識してHAP-Z1ESへ転送してしまうので注意が必要だ。

HAP-Z1ESでリッピングしたWAVファイルには、角田氏の解説の通り、アートワークや楽曲情報がしっかりと付加されている。よって本機でリッピングしたWAVファイルを、WAVのメタデータが読み取りできる別機器を使えばFLACファイルと同等にストレスなく再生ができる。HAP-Z1ESは、高精度なWAVリッピングマシンとしても活用できるだろう。(編集部)

※注 前述の通り、HAP-Z1ESでリッピングしたWAVファイルに付加されたメタデータは、他機器との互換性(表示互換)は保証されていない。WAVファイルのメタデータが表示できるかは組み合わせる機器による。

<使いこなし2>
スマホから購入したハイレゾをHAP-Z1ESに直接コピーする


最近では、ハイレゾに対応したスマートフォンやタブレット、ポータブルミュージックプレーヤーが増えたこともあり、こうしたモバイル端末から直接ハイレゾを購入して、モバイル環境でハイレゾ再生を楽しんでいる方も多いだろう。

こういったケースで煩わしいのが、モバイル機器から購入したハイレゾ音源を宅内の据え置きオーディオシステムで楽しむときだ。通常ならば一度パソコンなどにコピーしたり、さらにそこからオーディオ機器やNASへコピーする必要がある。

HAP-Z1ESでは、Android端末から直接本体HDDへ、Wi-Fi経由でハイレゾ音源をコピーすることが可能だ。方法も簡単で、ハイレゾ音源を保存してあるAndroid端末にHDD Music Remoteをインストール。メニュー画面で「モバイルからコピー」を選び、転送したい楽曲を選択すれば、あとは自動でHAP-Z1ESのHDDへ音源をコピーしてくれる。もちろん、ハイレゾ以外の音楽ファイルのコピーも可能だ。

(1)HDD Audio Remoteのメニュー画面から赤枠で示した「モバイルから音楽コピー」アイコンを選択

(2)端末内のフォルダが表示されるので、音源を保存したフォルダを開き、コピーしたいファイルにチェック。「コピー」と表記してある矢印マークをタップする


(3)コピーが開始される。アプリがバックグラウンドに移行すると、コピーが中断される場合があるとのことだ

(4)コピーが完了すると、上記の様な画面が表示


(5)コピーしたハイレゾ音源を再生したところ。問題なくコピーすることができた

この方法を用いれば、ハイレゾ音源の購入からHAP-Z1ESでの再生するまでを、いっさいパソコンを使わずに行うことができる。スマートフォンやタブレットの内蔵ストレージの容量は限られているが、microSDカードで容量を増設できるモデルを使えば、数タイトルの一時保管は問題ないはず。モバイルでもハイレゾを楽しんでいるユーザーはもちろん、「オーディオにいっさいパソコンは使いたくない」という方にもぜひ試していただきたい使いこなしテクニックだ。(編集部)

前へ 1 2 3 4

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE