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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第135回】カスタムイヤホンが9,800円!? 衝撃の「CUSTOM MOLDED EARPHONES」を作ってみた

公開日 2015/10/19 13:37 高橋 敦
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■肝心の遮音性は? そして音質は?

うまく完成した後のカスタムモールズはちょっと柔らかめのプラスチックといった感触で、形状のフィットの良さもあって装着感はさすが良好だ。

そして肝心の遮音性は明らかに向上した。完全なカスタムタイプにはさすがに及ばないが、ユニバーサル型レベルで言えば最上級。例えば筆者はシュア「SE」シリーズと耳の形の相性が良いらしく、弾丸フォームイヤーピースを使えば相当の遮音性を得られる。しかしカスタム後のこれはそれにさほど劣らないレベルの遮音性だ。

そしてこちらも期待している方が多いだろうが、イヤーピースがフィットすれば音質向上も見込めるわけで、実際それも確認できた。低音域のしっかり感はやはり大幅に向上。ベースラインが曲を牽引するような曲でのその牽引力とかは明らかに強まる。高域はフィットさせる前のソフトで聴きやすい印象から、シャープさやエッジ感も適度に表現するように。こちらがこのイヤホンの本来の音調なのだろう。

すごくワイドレンジとか高域まで綺麗とかいうわけではないが、バランスは整っていて変な癖もなく安定している。基本的には遮音性重視の人におすすめな製品だが、「遮音性がいちばん大切だけど、それさえあれば音はひどくてよいってわけでもない」という人でも納得できるのではないだろうか。

実際に試す前は正直僕の中にイロモノ疑惑というか「アイディア商品どまりなのでは?」疑惑もあった。しかし実際に試してみるとそのコンセプト、実現の手法、実際の効果、音質、価格など総合的に「これはありだな」と思わされた。面白い発想を現実化させている面白い製品だ。

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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