AKGの新プレミアムイヤホン「N20」レビュー。上質な音楽体験を叶えるイヤホン

山本 敦

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2015年10月05日
オーストリアの首都・ウィーンに拠点を構えるAKGは、数々のグラミー受賞歴を持つプロフェッショナル用の録音機器とヘッドホン、さらにはコンシューマー向けのヘッドホンやイヤホンまで幅広く展開するブランドだ。創立は1947年に遡る老舗であり、新製品「Nシリーズ」のボックスにもその年号が誇らしく刻まれている。

そのAKGからこの夏、新たにコンシューマー向けプレミアムラインの「Nシリーズ」が登場した。AKGのサウンドシグネチャーを受け継ぎながら、現代の音楽リスニングにマッチするよう、ハンドリングや音質をチューンアップしたという新シリーズには、アーティストが音楽に込めたクリエイティビティや情熱を忠実にリスナーへ届けるためにAKGが培ってきた技術の最先端が詰まっている。

AKGのプレミアムライン「Nシリーズ」のイヤホンとして誕生した「N20」

今回ご紹介する「N20」は、Nシリーズの先鋒としてデビューしたカナル型イヤホンだ。リモコン無しの「N20」と、iOS/Android対応の3ボタンリモコンをケーブルのインラインに搭載する「N20U」と合わせて2機種が発売されている。同時期には先日レポートしたアクティブノイズキャンセリング・ヘッドホン「N60NC」も発売されている。

イヤホンのハウジングにはアルミ素材を採用。上質で肌触りの良い質感に仕上げている

ボックスを開けてN20の本体を手に取ると、上質を極めようとするAKGのエンジニアたちの想いが伝わってくる。ハウジングにはアルマイト仕上げのアルミニウム素材を採用。今年のIFA2015に出展したハーマン・インターナショナルのブースにて、Nシリーズのプロダクトデザインを担当したラファル・チャネツキー氏に会って、N20のデザインに込めたこだわりを聞いた。

本機のデザインを手掛けたラファル・チャネツキー氏

アルミ製のハウジングは表面を滑らかに仕上げるために何段階もの塗装処理を施しているという。手に取り、耳に触れる本体を滑らかに仕上げて快適な装着性を実現した。これまでのAKG製品を象徴してきた「正円形」のデザインエレメントを拡張して、N20の本体は「楕円形」に仕上げられている。実はこのシェイプが、今後のAKGのコンシューマー向けヘッドホン・イヤホンの進化を物語るうえで重要な意味を持っているとチャネツキー氏は語っている。「私たちはこの新しいデザインエレメントを“レーストラック”と呼んでいます。今後AKGから発売される新製品や、アップデートされる既存シリーズにも次々と採用されるでしょう」

N20の本体は「楕円形」の“レーストラック”デザイン

ハウジングの後部には低音の抜けを良くするためのポートを設けた。イヤホン部分はケーブルからやや傾けて配置することで装着性を高めている

実際、N20は装着感がとても心地良いイヤホンだ。耳にハウジングが当たるときのしっとりとした質感と、軽量な本体。ケーブルはプレーヤーからY字のスプリット部分までは、絡みにくいよう布地素材を採用。そこから耳元まではタッチノイズを軽減するため樹脂製の被覆に変えている。垂直に伸ばしたケーブルに対して、ハウジングをやや後ろ側に傾けたデザインが耳元の柔らかい装着感を生み出すとともに、全体のデザインにテンポの変化をつくり出している。今回はゴールドのN20を借りてハンドリングする機会を得たが、iPhoneのゴールドとのカラーマッチングもばっちりだ。

セミハードケースのほか、クリーニングキットや航空機用アダプターも付いてくる

ボックスにはAKGのブランドロゴを箔押し。「EST.1947」と創業年が刻まれている


N20のサウンドをチェック

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