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集中連載「ハイレゾ聴き方ガイド<第1回>

ハイレゾってこんなに簡単だ! 山之内 正氏がやさしく教える基礎知識と再生方法

2015/09/15 ファイル・ウェブ編集部
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「ハイレゾ」という言葉を見かけることがますます多くなってきました。対応機器が増えていることはもちろん、Mr.Childrenなどの有名アーティストがハイレゾ音源を販売し、ソフトが充実してきたこともブームに拍車をかけています。

この連載では、4回に渡ってハイレゾをやさしく紹介していきます。そもそもハイレゾとはなにか、どうやって再生するのか、再生方法による音の違いなど、ハイレゾを深く知る情報をお伝えします。これからオーディオシステムを購入する方はもちろん、すでにオーディオを楽しんでいて、ハイレゾ再生に興味がある方にも参考となる話題をお届けしたいと思います。

第一回となる今回は、先日当サイトが主催して行った「ハイレゾセミナー」の模様をお伝えします。ハイレゾの第一人者であるオーディオ評論家の山之内 正氏が講師となり、「ハイレゾを知りたい」とお集まり頂いた5名の読者のみなさまにハイレゾをご体験頂きました。

セミナーの講師を務めたオーディオ評論家 山之内 正氏

ハイレゾなら制作者の意図を正確に再現できる

セミナーでは冒頭、山之内氏が「そもそもハイレゾとは何か」ということについて説明しました。

「CDは入れ物が44.1kHz/16bitと決まっているので、もっと高い音や、広いボリュームの強弱を記録しようと思っても、その制約がつきまといます。最近の録音は24bitで行っている場合が多いのですが、これをCDに入れるためにはダウンコンバートしなければなりません」。

山之内氏の解説に熱心に耳を傾ける参加者のみなさん

熱心にメモを取る方も多く、ハイレゾを知りたい!という思いが伝わってきました

「ハイレゾはこれに対して、96kHz/24bitや192kHz/24bitといったように、入れ物自体がぐっと大きくなったので、録音したものをそのまま配信することも可能になったのです。ですから、ミュージシャンやエンジニアの意図を、より正確に再現することができます」。

ハイレゾではCDに比べ格段に情報量が多く、制作者の意図をしっかり記録することができます

ここで山之内氏が語った「○kHz」という数字は「サンプリングレート」と言って、音の高さをどこまで記録できるかを示します。また「○bit」という表記は「量子化ビット数」といって、音の強弱をどれだけ細かく記録できるかに関わってきます。くわしくは連載の2回目で紹介します。

ハイレゾを再生するための3つの方法

パナソニックのハイレゾ対応コンポ「SC-PMX100」(オープン価格)。独自のデジタルアンプや100kHzまで再生できるトゥイーターなど独自技術を満載した

それでは、このハイレゾ音源を再生するにはどのような方法があるのでしょう。山之内氏は、今回のイベントでフィーチャーしたパナソニックのハイレゾコンポ「SC-PMX100」(レビュー記事はこちら)を例に出し、3つの方法があると説明します。

次ページハイレゾを再生するための「3つの方法」

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