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ダイナミック型ドライバーサウンドの真骨頂

【レビュー】エレコムのデュアルドライバー搭載イヤホンはJ-POPやアニソンにもベストマッチ

公開日 2015/08/10 11:00 折原 一也
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エレコムのデュアルドライバー搭載イヤホン

デュアルドライバー搭載イヤホン「EHP-CA2D3510」

ヘッドホン・イヤホン市場に破竹の勢いで製品を投入し、そのポジションを確立しつつあるのがエレコムだ。エレコムと聞くとオーディオ系ブランドというよりも、パソコンやスマートフォン周辺機器サプライヤーという印象が真っ先に来る(それだけ同社の製品ブランドが浸透しているとも言える)のだが、今はヘッドホン・イヤホン市場でもその存在感は相当なものだ。

昨年11月に発売したハイレゾ対応イヤホンの「EHP-CH2000(関連記事)」、そして4月に登場した「EHP-CH3000(関連記事)」が高橋敦氏のレビューで“正統派サウンド”と評価されているように、真摯に物作りを行っているブランドだ。

EHP-CH2000

EHP-CH3000

そんなエレコムが、よりエントリーの価格帯に向けて、新志向のイヤホン最新モデル「EHP-CA2D3510」と「EHP-CS2D3510」の2モデルを6月下旬に発売した(関連ニュース)。両者の違いはマイク付きリモコン搭載の有無なので、基本的には同一モデル。EHP-CS2D3510には製品パッケージに分かりやすく「ハンズフリー通話対応」のロゴがあるので見分けられるだろう。

上がマイク付きモデルの「EHP-CS2D3510」

各モデルのパッケージ

EHP-CA2D3510/EHP-CS2D3510が注目されるのは何故か。それは「デュアルドライバー搭載」という、イヤホンとして少し凝った構成を取っているということ。イヤホンに詳しい方であれば、イヤホンの構造にはダイナミック型とBA型の2タイプがあって、デュアルドライバーというのは筐体内にドライバーが2基入っているタイプとピンと来るだろう。

EHP-CA2D3510/EHP-CS2D3510は、直径6mmのダイナミック型ドライバーを2基搭載し、独特の“Sound amplification chamber設計”という、内部空間を大きく取り音響効果を高める構造をしている。音質を追求する上で必然的にそうなった特徴的な構造であることは、イヤホン2つの筐体の山を繋げたような外観からも大いに伝わることだろう。

内部構造

イヤホン2つの筐体の山を繋げたような外観

イヤーキャップは傘にあたる部分とユニットとの装着軸部で2層構造となっている。硬度を変えた2層シリコンで成型された構造により、遮音性にも優れて低音再現性も高めている。

二層構造イヤーキャップを採用

携帯ポーチも付属

スペック的な情報にも触れておくと構造上は密閉型イヤホンにあたり、再生周波数帯域20Hz〜20kHzとスペック上からハイレゾ対応ではない。狙い所としては、ダイナミック型ドライバー2基と筐体の大きさによる、空間スケールの大きさというのが製品取材前の筆者の予想だった。

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